「またこのメンバーでやってやろうじゃないか」九州・深浦康市監督、早くも出場登録棋士を明言!?ルール変更も歓迎「見たかった風景」/将棋・ABEMA地域対抗戦
熱く強固な決意の下、燃える九州棋士たちが頂点を睨む。全国を8つのブロックに分け、エリア対抗の形式で行われる団体戦「ABEMA地域対抗戦2025 inspired by 羽生善治」が1月11日に放送を開始する。九州(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)を率いる長崎県出身の深浦康市九段(52)は、監督会議を前に「またこのメンバーでやってやろうじゃないか」と前回と同じ出場登録棋士で大会に臨むことを明言。予選敗退を喫した悔しさを胸に、「チーム九州のメンバーで新しい景色を見たい」と意気込みを語った。 【映像】早くもメンバー明言!?深浦監督の表情 団結力はどの地域にも負けない。熱き想いを抱える深浦監督は、「またチーム一丸となって頑張る良いチャンスを頂いた」と今年も立ち上がる。第1回大会では、名人3期で福岡市出身の佐藤天彦九段(36)、同市出身の新進気鋭・古賀悠聖六段(24)、宮崎市出身の都成竜馬七段(34)に加えて愛弟子で長崎県対馬市出身の佐々木大地七段(29)を出場登録。結果は予選Bブロック敗退と結果は悔しいものとなったが、自身もチーム中部のエース藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)をあと一歩のところまで追いつめるなど、チーム九州の活躍は記憶に新しい。監督にとっても「皆が頑張ってくれて、非常にいい感触だった」と手にした収穫は多かったようだ。 リベンジに挑む第2回大会となるが、深浦監督の中ではすでに出場登録のメンバーは固まっている。「九州はそんなに人数も多くないですし、個性が強いメンバーが揃っています。第1回のメンバーは監督としてすごく手応えがあったので、またこのメンバーでやってやろうじゃないかという気持ちはあります」。熱い志を胸に再び集結する、チーム九州の“進化”に期待が高まる。 今期の目玉となるのは、ルール改変だ。深浦監督は、「第1回は藤井さんとチーム関東Bの層の厚さに泣かされましたが、今回のルールはチーム九州の個性の強さが生かされると期待しています」と歓迎の様子。「5人のメンバー全員がどの地域も戦うというのは、やっぱり見たかった風景でもあるのでルール変更にはすごく期待したいですね」。監督自身も含めた“全員野球”ならぬ“全員将棋”で、まずは前年超えの予選突破を目指す。 大会名物とパブリックビューイングも心待ちにしている。「食事を楽しみながら、ファンの方が一戦一戦メンバーのことを応援してくれた風景に感激しました。こういう雰囲気は棋士冥利に尽きます。この一体感が地域対抗戦の醍醐味だと思うので皆さんに感謝を伝えたいですし、また(この雰囲気を)味わえるのかなっていうのは本当に楽しみですね」。戦うのは出場登録棋士や地域棋士だけではない。ファンの応援が前進への原動力となっていることも強調していた。 頂点を見据えるとともに、まず目指すのは最初の関門突破だ。「予選突破して、新しい景色をチーム九州のメンバーで見たい」。九州の将棋熱は、今まさに煮えたぎっている。 ◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。 (ABEMA/将棋チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部