“みんなだれかの宝物” 気候変動、生き物の多様性描くカートゥーン・サルーン最新作「パフィンの小さな島」5月公開
「ソング・オブ・ザ・シー海のうた」「ウルフウォーカー」などで知られるアイルランドのアニメーション・スタジオ、カートゥーン・サルーンの最新作「Puffin Rock and the New Friends」が、「パフィンの小さな島」の邦題で、2025年5月に公開される。 本国アイルランドで“ポスト・スタジオジブリ”と称される制作会社カートゥーン・サルーンは、2Dの手描きアニメにこだわるスタジオ独自のスタイルを貫き、4度のアカデミー賞長編アニメーション賞ノミネートに輝くなど世界的に高く評価されると同時に、多くの人々に愛され、今年設立25周年を迎えた名門スタジオだ。 本作で描くのは個性豊かな生き物たち。主人公は絶滅危惧種に指定されている海鳥パフィン(ニシツノメドリ)の女の子ウーナと弟のババ。ほかにトガリネズミ、ウサギ、カワウソ、アザラシなどアイルランドに暮らすたくさんの生き物と植物が登場する。 トム・ムーア原案、監督はジェレミー・パーセル。気候変動が引き起こす嵐によって、故郷を失ったパフィンの仲間であるエトピリカの女の子イザベルが、アイルランドの西の端にある美しい島で様々な動物たちと出会い、そのやさしさに触れ、不安や困難を乗り越えて、自分の居場所を見つけるまでの物語だ。美しく温かなアニメーションで、気候変動、多様性、調和といったテーマが、子どもたちにもわかりやすく、やさしい色合いで描かれる。本国アイルランド、ダブリンの映画館で1年にわたるロングランを記録した。 このほど公開されたティザービジュアルからは、“みんなだれかの宝物”というコピーとともに、物語に登場する生き物たちがぐるりと取り囲むように顔を出し、その個性豊かで多様な姿、そして表情から彼ら彼女らが巻き起こすであろうワクワクするストーリー展開を期待させる。 2025年5月ヒューマントラストシネマ有楽町ほか、全国公開。