神戸製鋼、低炭素アルミブランド「コベナブル・アルミ」商品化へ
神戸製鋼所は25日に開催したESG説明会(オンライン)で、低CO2アルミブランド「コベナブル・アルミナム」(仮)の商品化を目指していると明らかにした。対象はアルミ板。発売時期は未定としているが、木澤尊彦執行役員は「全力を挙げて取り組んでおり、近々には発表できるのではないか」と説明した。神鋼の低炭素アルミは日産自動車などがすでに採用しているが、低炭素アルミのブランド化によりさらなる市場開拓を図る。 神戸製鋼所は、マスバランス方式を採用した低炭素製品として低CO2鋼材「コベナブル・スチール」を22年に発売。自動車や造船、建材など幅広い分野で採用が広がっている。コベナブル・アルミナムはこれに続く施策で、CO2削減効果をマスバランス方式を用いて特定のアルミ板製品に割り当てることで、低CO2アルミ板として売り出すもの。すでにグリーンアルミ(新地金・スラブ)のGHG排出削減量や製品別のGHG排出量の算定は、この8月に第三者機関(DNV)による承認プロセスで妥当と判断された。今後、リサイクル原料の拡大や圧延工程でのCO2削減の検証作業を進め、環境価値製品の商品化や対象製品の拡大を目指す。