「偽ニュース拡散阻止」表明 中国でメディアサミット
【ウルムチ共同】世界各国の主要な新聞社や通信社などが参加する世界メディアサミットが14日、中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市で開かれ、米CNNテレビやロイター通信、ロシアのタス通信などの幹部が出席した。人工知能(AI)技術の急速な進展に伴うフェイク(偽)ニュースの拡散を阻止し、メディアの信頼性を守るとした共同声明を発表した。 中国国営通信新華社と新疆ウイグル自治区が共催。新華社の傅華社長は開幕式で「AIはメディア変革でチャンスとともにリスクと挑戦をもたらしている」と訴えた。偽ニュースをはじめとする課題に国内外のメディアと共同対処し、AIの「健全な発展を推進したい」と表明した。 各国の出席者から「偽情報がまん延する中、信頼できるニュースソースや厳格な事実に対する市民の需要は高まっている」「ニュース記事のファクトチェックにAIを利用すべきだ」といった意見が出た。会場では、新華社が開発したAIによる写真や動画の加工技術の実演も行われた。