老後の「お金の使い方」理想と現実はどう違う?70歳以降の「貯蓄額」平均はいくら?
70歳以上の平均貯蓄額と負債額
総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、70歳以上の2人以上の世帯における平均貯蓄額は2503万円、負債額は78万円であることが分かりました。40歳未満~70歳以上を比較して見ても、70歳以上の貯蓄額は最も多く、負債額は最も少ない結果です。 全ての世代を合わせた貯蓄額の平均額は1904万円で、負債額が655万円となっているため、平均と比較しても、70歳以上の貯蓄額は多く負債額は少ないといえるでしょう。 ただし、前述の通り、ゆとりある老後生活には毎月およそ13万円不足しているため、不足分は貯蓄から切り崩して生活する必要があります。貯蓄から負債を差し引いた純貯蓄額より毎月13万円を切り崩して生活すると、純貯蓄額の2425万円を使い切るのは約16年後です。
70歳以上の貯蓄額平均は2503万円
総務省統計局の調査によれば、70歳以上の貯蓄額平均は、ほかの世代と比べて最も多い2503万円程度です。一方で、負債の平均は78万円となっており、ほかの世代と比べて最も少ないことが分かりました。 夫婦2人のゆとりある老後生活費には毎月37万9000円程度必要と考えられていますが、実際の老後における平均収入は24万円程度となっています。そのため、ゆとりのある生活をするには貯蓄を切り崩す必要があり、純貯蓄額を切り崩して生活すると約16年で使い切ってしまうでしょう。 老後に理想の生活を送るためには、若いうちからより多くの貯蓄をしておいた方がよさそうです。 出典 公益財団法人生命保険文化センター 2022(令和4)年度 生活保障に関する調査 第III章 老後保障 2.老後生活に対する意識 (4)老後のゆとりのための上乗せ額の使途(113ページ)、(5)ゆとりある老後生活費(115ページ) 総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支 <参考4> 65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯) 表2 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)及び65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支 -2023年-(19ページ) 総務省統計局 家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)(4ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部