米メディアは大谷の2回3失点KOを「マメが大谷を地球に連れ戻す」と表現
エンゼルスの大谷翔平の3度目の登板は、2回3失点KOという残念な形で終わった。レンジャース戦の先発予定が極寒による試合中止で変則スライドとなったが、本拠地で行われたレッドソックス戦では、コントロールが安定せず、先頭打者アーチを含む3失点を許し、中指にマメができたため大事を取って66球で降板した。 大谷の攻略に成功したレッドソックスの地元紙、ボストン・ヘラルド紙電子版は「レッドソックスが大谷を手荒く扱い、10-1でエンゼルスを大敗させた」との見出しで報じた。 「太平洋の一端から、その反対まで時差13時間に及ぶ地域に住む人々は、大評判の日本選手の大谷が大リーグで最高のチーム(レッドソックス)にどんなピッチングをするかを楽しみにしていた。しかし、エンゼルスタジアムでの昨夜、彼は2回で投球を終えた。10-1の大敗につながる3点を奪い彼を降板させたレッドソックスの強烈な打線を前に大谷マニアたちは希望を打ち消された」と続けた。 レッドソックス打線は、この8試合で65得点をたたき出すなど好調で、「ルーキーシーズンながらベーブ・ルース2世として注目を集めていた大谷にとって最初の大きな試練になる」という予想もあった。レッドソックスの“レジェント”デビッド・オルティス氏も「大谷が本当に良い選手か今夜(レッドソックス相手に)見てみたい」とツイッターで発信していたという。 同紙は、「大谷は大変な才能を持った選手でレッドソックスは打者としての彼ともシリーズ後半で対戦するが、打線は彼の150キロ台の速球に問題なく対応して変化球は見送った。大谷は荒れており、本塁の手前6フィート(約183センチ)の土に落ちるような球が2球もあった。大谷の代名詞となるスプリット・フィンガー・ファストボールは、ほとんど有利カウントの状況にならなかったため効果を発揮しなかった」と大谷の敗因をレポート。 「もし投球を続けていれば、さらに厳しい戦いとなっていたかもしれないが、マメができたことで、彼の夜は喧騒なく終わることになった」と厳しい論調で記した。