Keir Starmer on Oct. 14. Photographer: Hollie Adams/Bloomberg

（ブルームバーグ）： 英国のスターマー首相は、政府がキャピタルゲイン税を39％まで引き上げることを検討しているとの臆測について「的外れ」だと否定。企業寄りの政府の姿勢を投資家にアピールした。

国際投資サミットが開かれているロンドンで14日、ブルームバーグとのインタビューに応じたスターマー氏は、今月30日に予定されている秋季財政報告を前に企業や投資家に冷静さを促したかたったとみられる。通常であれば、スターマー氏はリーブス財務相が検討する方針等についてコメントすることはない。

現在最高28％のキャピタルゲイン税が39％に引き上げられるとの報道について質問されたスターマー氏は「多くの臆測はかなり的外れになっている」と答え、財政報告での決定は「成長に役立つかどうかで決まるだろう」と続けた。

220億ポンド（約４兆3000億円）に上る英財政の「ブラックホール」を埋めるため、リーブス財務相はある程度のキャピタルゲイン増税を明らかにするとみられている。労働党は選挙時の公約で、財務省の主な財源である国民保険料や所得税、付加価値（ＶＡＴ）税の引き上げを否定している。

スターマー氏は、投資サミットで講演したビジネス界のリーダーの多くは増税見通しよりも、英国の計画や規制の枠組みについてより懸念していると主張。「おそらく皆さんが考えていることとは逆に、企業や投資家が私に真っ先に持ち出すのは税金のことではない」と語った。

原題：Starmer Signals UK Won’t Raise Capital Gains Tax to 39% (2)

（抜粋）

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