在原業平もハマった⁉ 七夕伝説を満喫できる仰天パワースポット!
磐座(いわくら)信仰の修験場 磐船神社
七夕伝説についてはひとまず「牛石」で完結するが、交野ヶ原(かたのがはら)と呼ばれるこの地域は、他にも見所が沢山。中でも、神が降臨した巨石=磐座信仰の聖地として名高い磐船(いわふね)神社は、星田妙見宮と並ぶ大阪東部のパワースポットだ。 ご神体は高さ12メートル、幅12メートルの船形の巨岩「天の磐船」。天照大御神(あまてらすおおみかみ)の詔(みことのり)により、天孫降臨した物部(もののべ)氏の遠祖宮(とおつみおや)・饒速日尊(にぎやはひのみこと)をお祀りしている。 ご神体の巨石を見るだけでも迫力に圧倒されるが、修験道の行場でもある「岩窟めぐり」(岩窟拝観)は、一般の参拝者も体験できる。幾多の巨岩が重なり合ってできた迷路のような隙間を最後までくぐり抜けられると、「生まれ変われる」んやって。 「岩窟拝観」をするには、拝観申込書に署名が必要。申込書の注意事項(下記に一部を紹介)を読めば、本気の修行場なのがお分かりいただけると思う。 ・岩窟内は非常に滑りやすく、普段から石が濡れている ・岩窟内は大変狭く、しゃがんで進む所や、岩を滑り降りるところもある ・かかとの高い靴や革底靴は危険なので、ゴム草履などに履き替えてもらう ・落とすと拾えないため、財布やカバン、スマホなどは全て受付に預けること 10歳以上75歳以下の年齢制限があり、2人以上でないと基本は体験不可。もちろん飲酒後は御法度。前日の雨や雨天時など、天候によって中止されることもしばしばで、昼間でも薄暗く、岩にペンキで描かれた順路を示す白い矢印も見えづらい。入り組んだ巨石の隙間は、少し体の大きい人はつっかえて無理なんちゃうと思うほど狭く、頭を打たないよう、足場を探り、手探りで岩づたいに道なき道を進んでいく。 気分は、川口浩探検隊(古い! )かインディー・ジョーンズ? いえいえ、生まれ変わるための修行ですってば。 己の運動神経と体型を顧みた上で、体験してほしい。