在原業平もハマった⁉ 七夕伝説を満喫できる仰天パワースポット!
北斗七星降臨の地・星田妙見宮
JR星田駅、京阪電車私市(きさいち)駅からそれぞれ徒歩20分。星田妙見宮は、標高143メートルの妙見山(みょうけんさん)に鎮座する。妙見の森と言われたこのあたりも宅地開発が進み、周りは敷地ぎりぎりまで住宅が迫っている。けれども、一歩境内に入ると、うっそうとした森が広がり、空気が一変。パワースポットと呼ばれるのもうなづける。 さて、妙見とは妙見菩薩(ぼさつ)の略称で、北天の高貴な星、北斗七星を神格化したものと言われている。星田妙見宮の縁起は平安時代に遡(さかのぼ)り、嵯峨(さが)天皇の時代(810~823年の弘仁年間)、弘法大師が交野を訪ねた際、秘法を唱えると七曜星=北斗七星が3つに分かれて降ってきて、そのひとつが妙見山に落ちたという。 この話が、世にゴマンとある弘法大師伝説のひとつかと思いきや、あながちそうとも言い切れない。というのも816(弘仁7)年に隕石が落下し、妙見山を馬蹄形に吹き飛ばしたのだそう。参道の掲示板に書いてあった。登龍の滝が隕石落下地点とされ、境内図を見ると、確かに山が馬蹄形にえぐられているように見える。 本当に隕石が落ちてきたんやろうか? それを見た弘法大師が「北斗七星が落ちてきた!」と思ったん? その地に七夕伝説が残ってる? 謎は、ロマンは、深まるばかり。いや~ん、ちょっと面白いやん。 200段以上からなる急な石の階段を登った先に拝殿があった。府内とは思えない、本格山登り参拝スポットやないですか。明日以降の筋肉痛は免(まぬか)れんなぁ。けれども、見晴らしもよく、登った甲斐があるというもんよ。 拝殿の左側には、ご神体の「織女石(たなばたせき)」が鎮座。落下した北斗七星の一部と伝わる磐座、すなわち神が降臨したとされる巨石である。 北斗七星落下伝説と隕石、そして七夕伝説がごちゃ混ぜになってきたけど、そんな細かいことはどうでもよくて、星田妙見宮は、星にまつわるロマンとミステリーが渦巻く、それでいて霊験(れいけん)あらたかなお宮さんなんよね。