最も集客したクラブは? Jリーグ観客数ランキング1~10位。J1~J3全60クラブの頂点に立つのは? 【2024年】
3位:名古屋グランパス
本拠地:豊田スタジアム 収容可能人数:4万3739人 平均入場者数:2万7650人 豊田スタジアムを本拠地とする名古屋グランパスは、2024シーズンのJ1リーグで1試合平均2万7650人の観客を動員した。2023シーズンの平均は2万7504人であり、わずかではあるが増加した。 名古屋は2020シーズンから4年連続でJ1リーグのトップ10入りを果たしてきたが、今シーズンは序盤から出遅れ、最終順位は11位に終わった。 それでも観客数は安定しており、開幕戦の鹿島アントラーズ戦では3万6933人を動員。第11節のヴィッセル神戸戦では3万8955人、さらに第26節の東京ヴェルディ戦では4万498人を記録した。この試合は、収容可能人数4万3739人の豊田スタジアムが満員に近い状態となった。 また、第27節のサンフレッチェ広島戦では3万8219人が来場し、シーズンを通して多くの試合で高い動員数を記録した。 2024シーズンの1試合平均は146人の増加にとどまったが、過去の観客動員数と比較すれば大きな意味がある。2019シーズンの1試合平均2万7612人を上回り、クラブ史上最多の平均観客数を更新したからだ。 さらに、昨シーズンの動員数には、国立競技場で開催されたアルビレックス新潟戦(5万7058人)の影響が含まれていた。これを考慮すると、実質的には2024シーズンの観客動員は昨シーズンよりも大幅に増加したと捉えていいかもしれない。
2位:FC東京
本拠地:味の素スタジアム 収容可能人数:4万7851人 平均入場者数:3万3225人 FC東京は、2024シーズンのJ1リーグで1試合平均観客数が3万3225人を記録し、昨シーズンの2万9410人を大幅に上回った。それと同時に、クラブ史上最多記録を更新したシーズンとなった。 その大きな後押しとなったのは国立競技場開催の試合だ。浦和レッズ戦(4万9005人)、鹿島アントラーズ戦(5万2772人)、アルビレックス新潟戦(5万7885人)、名古屋グランパス戦(5万5896人)の4試合が国立開催で、1試合平均観客動員数を大きく引き上げた。昨シーズンは国立開催の試合が2試合だったため、大きな違いを生んでいる。 国立開催の4試合を除いた15試合の平均観客数は2万7714人で、昨シーズンの国立開催の2試合を除いた試合の平均(2万6308人)を上回った。これにより、国立競技場の影響を除外しても観客動員数が増加していることが確認できる。 ただし、コロナ禍前の2019シーズンはすべて味の素スタジアム開催で1試合平均観客数が3万1540人となっており、単純にクラブ記録ということはできないかもしれない。 それでも、「国立ブースト」を考慮しなくても、FC東京の1試合平均観客数はJ1で2位の数字を誇り、Jリーグ屈指の集客力を持つクラブであることは間違いない。 2024シーズンのFC東京はJ1リーグを7位で終えたが、2位フィニッシュを果たした2019シーズンのように優勝争いに加わることができれば、さらなる観客数の増加が期待されるだろう。