最も集客したクラブは? Jリーグ観客数ランキング1~10位。J1~J3全60クラブの頂点に立つのは? 【2024年】
7位:鹿島アントラーズ
本拠地:県立カシマサッカースタジアム 収容可能人数:3万8620人 平均入場者数:2万3027人 2024シーズンのJ1リーグを5位で終えた鹿島アントラーズは、1試合平均観客数が2万3027人だった。この数字はクラブ史上最多の観客数である。 シーズン最多は、国立競技場開催の第17節・横浜F・マリノス戦で、5万2860人を動員した。この試合では1万人の無料招待が実施され、多くの観客がスタジアムに足を運んだ。ただし、昨シーズンも国立競技場での試合が1度あったため、この要素が観客数の増加に大きな影響を与えたわけではない。 今シーズンの観客動員を振り返ると、特筆すべきはシーズンを通しての盛り上がりだ。2023シーズンは、1万人台の観客数となった試合が10試合もあった。第8節終了時点で15位と低迷していたため、ファンの足も遠のき、5月以降のホームゲーム7試合連続で1万人台が続いた。 一方、2024シーズンは1万人台の試合が7試合に減少し、昨シーズンにはなかった3万人超えの試合が県立カシマサッカースタジアムで2度も実現した。クラブがシーズンを通して上位を維持し続けたことが、ファンの期待を高めた要因の一つと考えられる。さらに、今シーズンの鹿島はホームゲーム無敗という安定感を見せており、この堅実な成績が観客動員の増加に大きく貢献したと考えられる。 クラブは2021年に新スタジアムの建設構想を発表しており、2026年までに具体的な方針を決定する予定だ。2024シーズンにクラブ史上最多の観客動員を記録したことは、新スタジアムの計画にも追い風となるだろう。 さらなる集客を目指し、クラブはこれからも多くの観客を呼び込むための施策を模索していくはずだ。
6位:横浜F・マリノス
本拠地:日産スタジアム 収容可能人数:7万1624人 平均入場者数:2万4843人 横浜F・マリノスは2024シーズンのJ1リーグで1試合平均2万4843人の観客を動員した。コロナ禍以前の水準と比較すると大差はないが、昨シーズンの2万7716人からは大幅な減少となった。 この観客減少の要因として最も大きいのは、リーグ戦での不振だろう。2023シーズンを2位で終えた名門は、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を並行して戦う過密日程の影響もあり、リーグ戦では苦戦が続いた。14位まで順位を落とした時期もあり、観客数にもその影響が表れた。 特に第16節のサガン鳥栖戦は、ニッパツ三ツ沢球技場(収容人数1万5442人)での開催だったこともあって、今季最少の8504人という観客数にとどまった。 シーズン最多動員は、第28節のセレッソ大阪戦で、国立競技場での開催で4万7926人の観客数を記録した。日産スタジアム開催のゲームで最多動員は、最終節の名古屋グランパス戦で4万2866人だった。 2023シーズンは国立競技場でのホームゲームがなかったものの、日産スタジアム開催だった川崎フロンターレ戦で4万2772人の観客を動員し、スタジアムは熱気に包まれていた。優勝争いを繰り返してきた横浜F・マリノスのファンにとって、2024シーズンの不振は期待外れだったと言えるかもしれない。 ACL決勝第1戦のアル・アイン戦では、5万3704人の大観衆が日産スタジアムを訪れた。アジアの頂点を懸けた一戦と比較するのは難しいが、もしリーグ戦でも優勝を争える位置にいれば、さらに多くの観客がスタジアムを訪れていた可能性は高いだろう。