最も集客したクラブは? Jリーグ観客数ランキング1~10位。J1~J3全60クラブの頂点に立つのは? 【2024年】
9位:ヴィッセル神戸
本拠地:ノエビアスタジアム神戸 収容可能人数:2万9913人 平均入場者数:2万1811人 ノエビアスタジアム神戸(ノエスタ)を本拠地とするヴィッセル神戸は、明治安田J1リーグ連覇を達成したが、1試合平均観客数は2万1811人にとどまり、昨シーズンの2万2553人を下回った。 今シーズン、最も多くの観客を集めたのは、国立競技場で開催された第18節の川崎フロンターレ戦で、4万9541人を動員した。昨シーズンも国立開催のホームゲームが1試合あったため、この数字が昨シーズンとの差を生んだわけではない。 観客動員数に関して気になるのは、シーズン後半の観客数の減少だ。第18節までのホームゲームで観客数が2万人を下回ったのは2試合のみだったが、第20節以降は5試合も2万人を割り込んだ。後半戦では空席が目立つ試合が増え、盛り上がりに欠けた印象を与えた。 最終節の湘南ベルマーレ戦は2万7444人を動員し、ノエスタでの最多動員数を記録したが、それ以前のホームゲーム5試合では、2万人を超えたのは第32節の浦和レッズ戦のみだった。連覇を争うチームとしては、やや物足りなさが残る結果と言える。 その理由の一つとして考えられるのは、ホームゲームの成績だ。神戸はノエスタでの戦績が10勝4分け5敗で、リーグ4位。アウェイゲームの方が成績が良かった。そのため、ファンの応援が報われにくいホームゲームが続いたことが、観客動員の減少につながったのかもしれない。 それでも、アンドレス・イニエスタのような世界的なスター選手がいなくなった中で平均観客数が2万人を超えたのは評価に値する。ビッグネームに頼らず、クラブそのものが支持を集めつつあると考えることもできる。 収容可能人数2万9913人のノエビアスタジアムは、ほとんどの試合で空席が少なく、熱気ある雰囲気が保たれている。
8位:アルビレックス新潟
本拠地:デンカビッグスワンスタジアム 収容可能人数:4万1684人 平均入場者数:2万2430人 アルビレックス新潟は、2024シーズンのリーグ戦で1試合平均観客数が2万2430人となり、昨シーズンの2万3113人を下回った。 今シーズンの最多観客動員は、第19節の川崎フロンターレ戦で、3万3885人が入場した。この試合では、スペシャルユニフォームのプレゼント企画が行われたこともあり、今シーズン唯一の3万人超えを記録した。 2005年には1試合平均観客数4万114人を記録した新潟だが、当時の熱狂を再現するのは難しい現状だ。それでも、J1下位クラブの中では安定して多くの観客を集めていると言える。 昨シーズンから観客数は減少しているが、6年ぶりのJ1復帰という特殊な状況で、ファンの応援にも熱が入ったはず。そこからの減少を683人にとどめたというのは悲観すべきことでないかもしれない。 ホーム最終戦の第37節・ガンバ大阪戦では2万7628人の観客が訪れ、残留争い中のチームを後押しした。J1下位クラブの中では圧倒的な集客数を誇っている。 だからこそ、改善が求められるのはホームでの成績だろう。4勝6分け9敗で勝ち点18という戦績は、J1全クラブ中ワーストだ。アウェイゲームに限定すれば獲得勝ち点は11位であり、ファンの後押しが結果につながっていないことは大きな課題と言える。