甘利大臣辞任会見会見(全文5・質疑応答2)
金銭授受疑惑が報じられている甘利明経済再生担当相が28日午後5時から記者会見し、自身の疑惑について事実関係などについて説明。寄付として秘書に適切に処理するよう指示したものの、業者から計100万円が渡ったことを認め、「秘書のせいと責任転嫁できない。閣僚の職を辞する」と辞意を表明した。
甘利:私、これ、どの時点でどうすればこういう事案は避けられるのかってことをずっと考えてたんですけども、まず政治家の事務所って、いい人だけ付き合っているだけじゃあ選挙、落ちちゃうんですね、小選挙区だから。かなり間口を広げて、来る者は拒まずってしないと当選しないんです、残念ながら。その中でぎりぎりどう選別していくかと。だから問題ある人と写真がいっぱい出ますけども、そんなの誰も避けられません。パーティーで写真撮ってくれっていって、どなたですかって、あなたと撮りませんよなんか全体言えませんから。写真が出るのはけしからんとかいうのは防ぎようはないです。誰でも防ぎようはないです。よっぽど、もう社会に知られてる、反社会の代表みたいな人だったら、あの人危ないって分かるでしょうけども、避けられないですね。 ただ、やっぱりなんと言うか、企業であればその企業がどういう会社かっていうのを徹底的に調べておくことが大事なんですね。うちも実はそうさせてるんです、甘山会のメンバーに入るときにはどういう企業かっていうんで、選挙区内なら分かりますけど、選挙区外だったらそこの選挙区の代議士に問い合わせするとかやらせてんですけども、これが甘かったんですね。代議士事務所への問い合わせじゃなかったんですね。 だから、最初のスクリーニングが間違っているのと、それからものすごく執拗なうまいアプローチをします。最初は何もしないで、たびたび寄って、近くまで来ましたからっつっていって、それを何回も続けてお茶ぐらい飲みませんかっていって、飯食いましょうよっつって、もう完全に信用して、どんどん。だから桜を見る会にもこの人熱心だから連れていきましょうとか、やれ、勉強会でいろいろ将来の政治、勉強したいっていうから参加させてあげましょうとか、どんどんそうなってっちゃうんですね。 だから、これを完璧に防ぐっていうのは非常に難しいんですけども、ただ、やっぱり、そうですね、飲みに誘われたり、これだけ頻繁っていうのは、週刊誌報道が報じてるのが事実だとしたらですよ、それはちょっと異常ですから、そこの時点で警戒心を働かせなきゃあ、秘書の自覚としておかしいんですね。そういう相互的にいろいろチェックする事務所のシステムが必要なんじゃないかなと。だからメンバーに登録する際にはちゃんとスクリーニングをするということと、それから事務所、付き合ってる人間は、相互チェックするということからですね。 フジテレビ:そうすると(聞き取れず)、今おっしゃったように、反省の弁なんですが、事務所が完璧に管理をできていれば、今回のようなことは絶対に起こらないんでしょうか。 甘利:ないと思います。 フジテレビ:もう1回。 甘利:完璧にっていうのは、相手がいかに上手にっていうことと関わってくると思いますけど、100%完璧にっていうのはなかなか言い切れませんけども、基本的なことですね。業者と秘書が食事に誘われたときには必ず届け出るとか、事務所にですね。そういうチェックをして、この秘書はこの、と行ってるなといったらちょっと要注意とか、そういうの分かるようにしていくことしかないですね、やっぱり。 フジテレビ:分かりました。お調べになった部分と、報道と違う部分の扱いなんですが、例えば法的な措置を取られたり、記事訂正を求めたりということは今後されるお考えでしょうか、最後の質問。 甘利:S社の方がいろいろ電話でおっしゃってきてます。今日ご紹介したのはごくごく一部です。なぜこれだけ正確にてにをはまで言えるかっていうことはお察しをいただきたいと思いますが、それを分析してどうするかですね。 司会:そちらの。マイク回していただけますでしょうか。