韓国不動産投資の陰、家計負債1900兆ウォン突破…新記録また塗り替える
韓国の家計負債が1900兆ウォン(約211兆円)を超え再び過去最大記録を塗り替えた。首都圏の住宅市場を中心にした不動産投資ブームが続いた影響とみられる。 韓国銀行は19日、7-9月期の家計信用残高が1913兆8000億ウォンと集計されたと明らかにした。これは2002年10-12月期の関連統計公表以降で最も大きい規模だ。4-6月期より18兆ウォン増え、2021年7-9月期の35兆ウォン以降で最大の増加幅を見せた。家計信用残高は2022年10-12月期に3兆6000億ウォン減で約10年ぶりに減少したのに続き、昨年1-3月期には14兆3000億ウォン減と統計集計開始後で最大幅の減少を示したが、昨年4-6月期から増加傾向に戻り1年半にわたり増えている。 家計信用は家計が銀行や保険会社など金融機関(公的金融機関と消費者金融含む)から受けた貸付に、決済前のカード使用金額(販売信用)まで含んだ包括的家計負債を意味する。 住宅担保貸付増加幅が拡大した影響が大きい。家計信用のうちカード代金(販売信用)を除いた7-9月期の家計向け貸付残高は1795兆8000億ウォンで3カ月前より16兆ウォン増えたが、やはり2021年7-9月期の34兆8000億ウォン以降で最も大きい増加幅だ。このうち住宅担保貸付残高が同じ期間に19兆4000億ウォン急増した1112兆1000億ウォンで前四半期の増加幅16兆ウォンより大きくなった。 韓国銀行のキム・ミンス金融統計チーム長は家計信用増加の背景について、「首都圏を中心に住宅取引が増え住宅担保貸付増加幅が大きくなった」と説明した。実際に首都圏の住宅取引量は昨年10-12月期の5万3000戸から今年1-3月期は5万9000戸に増加し、4-6月期は8万3000戸、7-9月期は9万6000戸と増えている。 信用貸付などその他貸付残高は683兆7000億ウォンで前四半期比3兆4000億ウォン減った。12四半期連続の減少だ。