『凶悪』から11年…白石和彌監督、山田孝之と再タッグを組んだ新作『十一人の賊軍』は「残りの監督人生の出発点になる作品」
「人間の抱えている喜怒哀楽はずっと変わらない」白石監督が『十一人の賊軍』で得た気づき
――『十一人の賊軍』を観て、市井の人の苦しみ、戦いを描くという白石監督の作風が、時代劇にがっちりハマっていると改めて感じました。監督自身は、今回どのような手応えがありましたか? 白石監督:やらないとわからないことがある。『碁盤斬り』と『十一人の賊軍』をやって、時代劇の色々なことがわかりました。手応えもあるし、同時に課題も感じました。先ほども言ったようにロケする場所が本当に日本にない。その物量の差は如何ともし難いところがありますね。でも、不条理のあり方、封建制の中での今とはシステムの違う中での人間の在り方。ただ、人間の抱えている喜怒哀楽はずっと変わらないはずだから、その中での映画的な人物の動かし方というのは見えてきました。いくつか企画をスタートさせてますので、これからも頑張ってやっていこうと思います。 取材・文:堤茜子 映画『⼗⼀⼈の賊軍』 2024年11月1日(金)全国公開 【出演】 山田孝之 仲野太賀 【スタッフ】 監督:白石和彌 (c)2024「十一人の賊軍」製作委員会
ABEMA TIMES編集部