[エクストレイル]は三菱の[PHEV]を搭載すればよかったんじゃないのか!? [日産]経営悪化の要因はコレかも
■e-POWERでの勝負が裏目に
中国市場でもエクストレイルは最重要車種になっている。投入直後から売れ行きが伸び悩み、対策として2023年5月にe-POWER仕様を追加。これで挽回しようとした。 ところが中国市場に詳しい人なら御存知の通り、3気筒の評価は極端に低い。中国にe-POWERを導入する際も「3気筒じゃダメだ」とさんざん言われたほど。この情報を日本側で全く無視した。 日産経営陣の中にe-POWER信者がおり「3気筒だからこそ燃費いい。それをキチンと説明すれば売れる」と言い放ったと聞く。アピール不足だと考えたワケです。 案の定、出してみたら3気筒エンジンだからという理由で全く売れない。エクストレイルに4気筒エンジンを導入する予定無し。e-POWER以外は1.5リッター3気筒ターボだけ。このまま低迷しづけるに違いない。 日本市場はどうか?フルモデルチェンジ直後の売れ行きを見ると絶好調!しばらく納期6カ月以上という状況が続いた。 けれどコロナ渦や半導体不足に起因する生産制限がなくなるや、競合他社の生産も増えてきた。となれば割高の価格設定をしているエクストレイルの競争力は落ちる。エクストレイルの販売台数がガックリ落ちてしまった。これまた浮上の気配無し。 ここまで読んで「アウトランダーPHEVと同じプラットフォームなんだから三菱自動車からPHEVを融通してもらったらどうか」と思うかもしれない。そんな計画もあったようだけれど、日産側から「不要」と言われたと聞く。 それ以後、エクストレルにPHEVをラインナップするという話は途絶えた。これからやっても間に合わない(出そうとすれば2年掛かる)。 もっと言えば、エクストレイルも次期型の開発が進んでいないようだ。これから開発に着手したとして、発表までに最短で3年。急いで2027年末。それまで打つ手無く長期低迷することになる。 エクストレイルの売れ行きは日産復活の決め手になると言って良かろう。総合して考えると、2027年一杯は内田さんの言う通り「売るクルマがない」という状況が続きそう。