重度障害者の木村英子氏、れいわ新選組から参院選出馬(全文3完)誰一人取り残さない
永田町の論理で物事を考えていたことに気づかされた
でも、その中でも、例えばですけど、あれは委員会質疑ですね。委員会質疑を皆さんで傍聴にいらっしゃるということを少し、委員会が開催される1週間前ぐらいから、おそらく後見人制度か、もちろん障害を持たれた方々にも関係のする、後見人制度の審議を、委員会をみんなで見に、実際に聞きたいんだというお話になって。どれぐらいになりますか、その数はっていう話をしたときに、おそらく車椅子が20台近く、みたいな話になって。それ無理だろうと思ったんですよ、まず私は。20台入れる部屋じゃないし。いつもやってる委員会審議の部屋ですね。いや、これもうちょっと台数なんとかならないですかっていう話をしたら、そうじゃないと。私たちに関わる法律、法案、法律化されるものに対して、当事者がその場の審議っていう部分を聞くっていうときには、やはりそれは、配慮が必要だと。同じ部屋でやるのではなくて、その当事者たちが入れるという部屋を交渉してもらいたいということですね。 そこで私ちょっと、はっとしたんですよ。何かっていうと、自分は完全に永田町の普段の論理の中でしか物事を考えられてなかったってことですね。その話を聞いたときに、なるほどと、それはそうだと。で、そこから交渉していって、もちろん委員部であったりとか、これは与野党関係なく先生方が動いてくださって、普段やってない委員会、普段の委員会やってる部屋ではない、そこの3倍ぐらい大きい部屋を用意してくださって、皆さん来てくださったっていう。 だから、この障害っていうものを抱えながらも普通に、普通の人たちと同じように生活ができるということを、身の回りのことから、あと政治の場にもウイングを広げながら、運動をずっとなさってきた方っていう、私としては印象なんですよね。 いつごろから木村さん、一緒にやりたいなと思ったのは、そういうことをいろいろ勉強させていただいた、私の中で先生ですよね。私のまったく知らない、どっちかと言うと、初めてお会いしたときに、失礼な言い方だけど腫れ物に触るような感じですよ。だってどう接したらいいか分かんないんですもんね。今まで接したことがないからってことですよ。