【解説】「大谷選手は知らなかった」 “違法賭博”通訳・水原氏の発言“変化”なぜ…今後は?
■水原氏は、どんな罪に問われる? 大谷選手は…
有働キャスター 「どうして1日で証言を変えたのか、ということも気になりますが、どんな罪に問われる可能性があると考えればよいでしょうか」 小栗泉 解説委員長 「その点なんですけれども、カリフォルニア州などで弁護士資格を持つ村尾卓哉弁護士は、水原さんについては『窃盗や横領の罪に問われる可能性がある』ということなんです。 一方、大谷選手は、送金先について、賭博の胴元であるということを“知らなかった”とすれば、借金の“肩代わり”をしてあげたということだけですので、罪に問われることはありません。 ただ、もしも“『違法賭博』である”ということを認識したうえで支払っていたとしたら…あくまでも一般論で言えばということになりますが、『違法賭博に関与した』と考えられて、捜査対象になる可能性もある、ということなんです」
■アメリカ「スポーツ賭博」38州で“合法”…カリフォルニア州では“違法”
有働キャスター 「つまり、違法性を知っていたか、知らなかったか、ここのところが大きな分かれ道になると。ただ、そもそも、その違法性というのは、わからないものでしょうか?」 小栗泉 解説委員長 「実は、アメリカでは、スポーツを賭けの対象にすることは盛んで、大きな市場にもなっているんです。 アメリカでは50州のうち38州が合法なんですけれども、ただ、ドジャースの本拠地ロサンゼルスがあるカリフォルニア州などでは“違法”なんです。 このあたり、ちょっと分かりにくかったのかもしれませんが…ただ、今回、送金先だったブックメーカーはカリフォルニア州在住なので“違法”なんです。 スポーツ賭博に詳しい桜美林大学の小林至教授は『税収を増やすために各州が合法にしているケースもあるけれど、依存性が高く、社会問題にもなっている』と話しています」 (3月21日放送『news zero』より)