クレジットカードで支払ったら「手数料5%上乗せされた」というネットの声を見かけました。もし上乗せされた場合、対処法はありますか?そもそも違法ではないのでしょうか?
近年キャッシュレス決済が急速に普及し、特にクレジットカードは多くの人が利用していることでしょう。ポイントサービスなどが充実し、お得なクレジットカードですが、クレジットカードの手数料について詳しい人は多くないのではないでしょうか。 特に、通常は現金での支払いと変わらない金額で決済できるはずのクレジットカードですが、会計で手数料が5%上乗せされた場合はどう対処すればよいのでしょうか。本記事では、クレジットカードの手数料にまつわる話を紹介します。
そもそもクレジットカードの手数料ってなに?
まずは、クレジットカードの手数料について紹介します。 クレジットカード手数料はクレジットカード利用加盟店が、加盟店契約をしているクレジットカード会社に支払う手数料のことをいいます。つまり基本的には店側が支払うもので、利用者側は支払う必要のないものです。ただし、分割払いやリボルビング払いでは利用額や利用残高、各カード会社・カードの種類によって手数料がかかります。その点は混同しないように注意が必要です。ちなみに、一括払いと2回払いなら手数料はかかりません。
手数料を「上乗せ」されたときの対処法
先ほど紹介したように、クレジットカード手数料は店側が払うものです。その理由ですが、日本国内のカード会社はクレジットカード会員がカードを提示して取引を求めた場合、現金取引を行う顧客と異なる代金を請求してはならないことを、加盟店(店側)の守るべきこととして規約で定めていることがあるためです。 そのため商品・取引のサービス代金として表示している価格とは別に、クレジットカード手数料を利用者に求めることは加盟店規約違反になる可能性があるので、利用者が手数料を上乗せされることは、ほぼないでしょう。 それにも関わらずクレジットカード手数料を請求された場合は、どのように対処すればよいのでしょうか。以下で、対処法を紹介します。 ■手数料の根拠を確認 クレジットカード手数料の根拠を確認しましょう。前述のように、分割払いやリボルビング払いでは正当な請求です。本当に不正請求か否かを、正確に把握しましょう。 ■決済の際に内訳を求める 決済時に支払いの内訳を求めましょう。そうすることでカード手数料が盛り込まれたという記録を残し、カード会社に確認するという手段が取れます。 ■カード会社に確認 利用しているカードの裏面には、カード会社の記載があります。根拠を確認したうえで、不当な請求の可能性がある場合には、カード会社に問い合わせて規約などを確認しましょう。 これらの対処でもクレジットカード手数料に関して解決しないようであれば、最寄りの消費者生活センターに相談するとよいでしょう。
まとめ
クレジットカードと手数料にまつわる話を紹介しました。現金を持ち歩くよりも、手軽に持ち運べて決済も簡単なクレジットカードですが、仕組みを理解していないと思わぬ落とし穴がある可能性があります。分割払いやリボルビング払い以外で利用者は手数料を負担しない場合がほとんどですので、違法な請求をされないよう、クレジットカードを利用するにあたっては十分注意しましょう。 出典 独立行政法人 国民生活センター クレジットカード利用時に手数料を請求書された 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部