選手紹介/7 畑垣聖外野手/大野僚磨内野手 /青森
<第91回選抜高校野球> ◇機会待つ左の代打 畑垣聖外野手(2年) 身長175センチ、体重86キロと、パワーのある肉体から放たれる一打は、芯を捉えると強烈だ。練習はきついが、「あの捉えた時の感覚が気持ちいいから、苦しくても野球はやめられない」と笑う。 ある日の打撃練習。「(ミートの瞬間に)力が抜けてるぞ!」と小浜コーチに一喝され、ひたすらバットでサンドバッグを打って感覚を確認していた。厳しい一喝は「左の代打として育てたい」というコーチ陣らの期待があるからこそだ。 和歌山県出身。昨夏の甲子園で光星が敗れた龍谷大平安(京都)など、センバツ出場校には、中学時代の同級生が何人もいる。「スタメンの選手ばかりで悔しい。代打はチャンスで回ってくる。負けたくない」と対戦を心から待ち望んでいる。 ◇努力家の地元っ子 大野僚磨内野手(2年) 根っからの地元っ子だ。階上町から「甲子園に行きたい」一心で光星の門をたたいた。身長164センチ、体重60キロと小柄だが、この冬、ベンチプレスは目標だった80キロを上げるようになった。 きちょうめんで、丁寧な守備と、単打やバントを着実に重ねる堅実な野球が強み。「規律を守り、努力家で一生懸命」と、仲井監督は4人いる副主将の一人に任命した。 その真面目さは一塁コーチャーでも発揮されている。寮が同室の主将・武岡は「相手投手の癖を細かく観察し、ランナーごとに歩幅を考えて『もう一歩』などと助言をくれる」と信頼を寄せる。 一塁コーチャーは代走の役割も求められる。「どんな形でも試合に出て貢献したい」。その準備はできている。=つづく