【J3プレビュー】昇格への正念場を迎える金沢と4戦負けなし好調の富山による”北陸対決”に注目!PO圏を巡ってFC大阪と福島が直接対決 | Jリーグ
【J3リーグ・プレビュー】明治安田J3リーグは9月21日から23日にかけて第29節が行われる。今節の見どころを紹介する。 ●【動画】東京ヴェルディ 城福浩監督&山田楓喜選手インタビュー|明治安田J1第31節「東京V×鳥栖」
前節も首位を独走中の大宮アルディージャの勢いは止まらず、順当に勝ち点3を積み上げた一方でFC今治は勝ち切れず、両者の勝ち点差は「13」に拡大。その2強を追いかける3位のカターレ富山も苦しみながらも勝ち切って自動昇格圏まで勝ち点「4」差と食らいついている。一方でプレーオフ圏争いは大混戦。4位のアスルクラロ沼津と5位のギラヴァンツ北九州が連敗から抜け出せずに苦しんでいる間に、4位の沼津から12位のFC琉球までが勝ち点「4」差となっている。ラスト10試合と終盤戦に突入する今節を経て、どのような動きがあるか注目だ。 今節の注目カードは、日曜日の14時にキックオフを迎えるツエーゲン金沢とカターレ富山の”北陸対決”だ。 ホームでこの一戦を迎える金沢は、昇格への正念場だ。リーグ戦では5試合勝ちなしが続いており、一人少ない状況でカマタマーレ讃岐に敗れた前節の結果を受けてプレーオフ圏外の7位に後退。昇格争いのライバルでもある富山を倒し、この流れを変えることが今節のミッションだろう。特に直近の5試合は、リードを許して追いかける展開が続いており、先行できるかが勝利へのポイントだ。そういった意味でも攻撃陣の活躍を期待したい。今夏、FC岐阜から加入したFW田口裕也は、4試合先発が続いているが、無得点が続いている。今季、岐阜で11ゴールを積み重ねてきたストライカーが波に乗れれば、逆転昇格への勢いにもなり得る。それだけに今節こそ初ゴールという結果が欲しいところだ。 対する富山は、リーグ戦では4試合負けなしと好調を維持しているものの、自動昇格争いで追いかける立場としては勝ち点3を積み重ねてプレッシャーをかけ続けていきたいところ。そのためにも勝ち点1ではなく、3が欲しい状況なのは変わらない。チームとしては後半戦に入ってコンスタントにゴールを奪えており、前節のY.S.C.C.横浜戦でも3ゴールをマーク。特にMF安光将作が左サイドバックながら直近の4試合で3ゴールと絶好調。攻撃でアクセントを加えつつ、チームの好調を支えている22歳が、今節もチームを勝利に導く活躍を見せられるか注目だ。 もう一つの注目カードは、祝日となる月曜日唯一のカードとして14時から行われる6位のFC大阪と9位の福島ユナイテッドFCの一戦だ。 両者ともにプレーオフ圏内を争っており、両者の勝ち点差は「2」。再び勢いに乗り始めたFC大阪が死守するか、もしくは福島が這い上がるか。その構図となる直接対決には注目したい。 FC大阪は、後半戦に入ってなかなか勝ち星を飾れずにいたが、前々節に後半戦初白星を飾ると、前節はプレーオフ圏を争う沼津との直接対決を制して連勝中。このタイミングでプレーオフ圏にも再浮上し、再び勢いを取り戻し始めている。勝ちなしの間は失点が続いていたが、ここ2試合はいずれも無失点でクローズできており、強みの堅守を取り戻しつつある。攻撃的なサッカーを掲げている福島相手に、3試合連続クリーンシートとなれば、さらに自信を深める一戦にできるはず。開幕当初以来の3連勝を飾り、この勢いが本物であることを証明できるか。 対する福島は、連勝の中で迎えた前節はガイナーレ鳥取に競り負けて3試合ぶりに黒星。仕切り直しの一戦となる今節、連敗を阻止し、プレーオフ圏争いに食らいつく意地を見せられるかが問われる一戦だ。攻撃的なスタイルを掲げている中、前節までは4試合複数得点を奪えずにいたが、前節は敗れながらも2得点と攻撃面で復調の兆しが見られている。川崎フロンターレから武者修行中のMF大関友翔がPKではあったものの、6試合ぶりにゴールをマーク。今季、J3で経験を積んでいる19歳がチームを軌道に乗せられるか。今節の活躍にも注目だ。 5試合が行われる土曜日には、首位の大宮が敵地でヴァンラーレ八戸と対戦するほか、4連敗と苦しむ沼津が敵地でFC琉球と、3連敗の北九州がホームにFC岐阜とそれぞれが連敗脱出を懸けて対決する。