バイデン氏、トランプ氏を非難-裁判所への攻撃発言は「無謀で危険」
(ブルームバーグ): バイデン米大統領は5月31日、トランプ前大統領が不倫口止め料を巡る刑事裁判で有罪の評決が下された後、裁判所を攻撃する発言を行ったことについて、米国の司法制度を不安定に陥れる恐れがあると主張した。
バイデン氏はホワイトハウスで「評決が気に入らないからといって不正に仕組まれたと言うのは、無謀で危険かつ無責任だ」とし、「わが国の司法制度は尊重されるべきだ。決して誰にもそれを崩壊させることを許してはならない」と述べた。
バイデン氏は今回の評決について「法を超越する者はいないという米国の原則」が「再確認された」とし、トランプ氏が他の全ての刑事被告人と同様、陪審員の前で裁判を受け、評決を不服として控訴する権利が与えられていると指摘した。同氏がトランプ氏の評決について直接コメントするのは初めて。
この数時間前にトランプ氏はニューヨークのトランプタワーのロビーで会見し、自身の有罪評決について憤りながら批判していた。
同氏は刑事訴追が政治的動機に基づいていると主張しており、評決が下された後は「不正に仕組まれた恥ずべき裁判だ」と述べていた。
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原題:Biden Condemns Trump Attacks on Court After Landmark Verdict (2)(抜粋)
--取材協力:Hadriana Lowenkron.
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Josh Wingrove, Justin Sink