「仕事の劣等感」が一瞬で消える考え方。社会で生き残るキーワードは“劇団員”
幹部自衛官として順調にキャリアを重ねていながら、激務とパワハラが重なりメンタルダウン。 「人に認められるためではなく、もっと楽しく生きたい」と転職し、自分の体験をもとにXで働き方やメンタルコントロール術を発信するわび氏。 フォロワー数が17万人を突破し、ネットメディアでもたびたび投稿が話題になる氏が手掛けた新著『人生から逃げない戦い方 メンタルダウンから生き延びた元幹部自衛官が語るユル賢い生存戦略』が発売になった。 わび氏が失敗から学んだという“心を折らずに生き延びる”教訓は、環境の整え方や仕事術、人付き合い、回復法まで多岐に渡るもの。そんな難易度の高い世界を生き抜くワザの一部を紹介しよう。
みんな「デキる風」を演じているだけ!
会社にいる人たちは、みんなデキる人に見えるけど、ほとんどの人はデキる風を演じている劇団「社会人」だよ。 なので、あまり気負わず、肩の力を抜いて、自分のペースでいきましょう。
みんな劇団「社会人」、とりあえず肩の力を抜こう
働き方のお話をする前にまずは肩の力を抜くお話です。 会社にいる人たちって、自分よりデキる人たちばかりに見えませんか? 特に普段はあまり接することのない他部署の人とかのプレゼンを見たり、ミーティングをすると、なんとなくその人がデキる人に見えて、気後れすることがあります。 でも、ほとんどの場合はただの勘違いだと思います。
試験会場で周りの人が賢そうに見える現象と同じ
高校入試や大学入試のことを思い出してみてください。 試験前に参考書を開いて勉強する人ばかりで、みんな賢そうに見えたはずです。 でも、実際に入学してみると、自分とそんなに変わらない人ばかりだったのではないでしょうか。 結局、自分を含めてほとんどの人が、入試のときに「受験生」を演じていただけなんです。それが試験会場という舞台の独特の雰囲気に呑まれて、自分より賢そうに見えただけだと思います。
「中の人」を知ることができないから「デキる人」に見え続ける
会社にいる人たちにも同じことが言えると思っています。 デキる人に見える人のほとんどは、会社という舞台で「社会人」を演じているだけです。 ただ、高校や大学では、入試が終わると劇団「受験生」は解散して「中の人」を知ることができます。一方で、劇団「社会人」は基本的に解散することはないので、仲良くならない限りは「中の人」を知ることはできません。 なので、会社にいる人たちはデキる人に見え続けてしまうんです。