「皇帝」アドリアーノ氏が引退試合 元ブラジル代表のFW
【AFP=時事】サッカーイタリア・セリエAのインテルなどでプレーし、全盛期には「皇帝」の愛称で呼ばれた元ブラジル代表のFWアドリアーノ氏(42)が15日に引退試合を行い、最後に出場した公式戦から8年を経て正式にキャリアに別れを告げた。 【写真8枚】アドリアーノ氏の引退試合。ロナウド氏やロマーリオ氏の姿も 試合は最初に所属したカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部の古巣フラメンゴの本拠地マラカナン・スタジアムで行われた。元ブラジル代表の名選手であるFWロマーリオ氏やGKジュリオ・セザール氏らも参加し、「フラメンゴレジェンズ」が「フレンズ・オブ・イタリー」に4-3で勝利した。 息子と一緒にピッチに立ったアドリアーノ氏は、両チームでゴールを記録。試合後にAIで生成された亡き父からのメッセージがスクリーンに映し出されると感極まり、選手全員から抱擁を受けた。 ブラジル代表通算48キャップを記録したアドリアーノ氏は、一時は偉大な選手の一人になると期待されていたが、有名選手であることの重圧やアルコール依存の問題に屈した。 2004年のコパ・アメリカと翌年のコンフェデレーションズカップでは、当時わずか22歳にして母国の優勝に貢献したものの、その後は徐々に輝きを失っていった。2006年のドイツW杯では先発としてプレーしたが、その後は体重やアルコールの問題に悩まされ、代表チームや所属クラブでの居場所を失った。 クラブレベルでは、インテルで4度のセリエA優勝と2度のイタリア杯制覇を経験し、イタリアではASローマやパルマ、フィオレンティーナにも所属した。最後は2016年に米メジャーリーグサッカー(MLS)のマイアミ・ユナイテッドで短期間プレーした。【翻訳編集】 AFPBB News