服役中に「人生を変える」と決意! 1カ月半で2回人命救助した米国人男性
刑務所に20年以上も服役したアメリカ人男性が、ここ1カ月半の間に2回も人命救助を行い、注目を集めている。 【写真】炎天下に捨てられた子犬8匹をテキサスの保安官補2人が救助! 「まさにヒーロー」と称賛されているのは、テキサス州エリス郡に住むジェイコブ・ベルさん(47)。1996年に強盗の罪で起訴され、懲役35年6カ月の実刑判決を受けた。服役態度が優秀だったこともあり、6年前に出所。その後に結婚し、子供を1人もうけている。 そんなジェイコブさんが最初の人命救助をしたのは今年の8月24日。同州ワクサハチ湖で友人と釣りをしていた時に、水難事故に遭遇した。 ジェイコブさんは溺れていた10代の少女を岸まで連れ戻した後、水を吐き出させて命を救った。さらに彼女を助けようとして溺れた21歳の男性も救助したが、残念ながら男性は助からず、その後、死亡が確認された。 そして10月初旬、同州コマンチ郡の道路をトラックで走っている時に、交通事故に遭遇した。電信柱に衝突した車は逆さまにひっくり返り、出火していた。 ジェイコブさんが駆けつけて車内をチェックすると、男性(72)が1人意識を失っていた。すぐに窓を叩き割って引きずり出すと、心停止状態。すぐさま蘇生させるためにCPR法(写真)を行うと、男性は息を吹き返したという。 服役中に「人生を変えよう」と決意し、その努力を続けてきたというジェイコブさんだが、NBC系列の地元テレビ局KXAS-TVに「ずっと自分が社会から受け入れられない無価値な存在で、絶対に自尊心を取り戻せないだろうと感じていました」と告白した上で、「(2回の人命救助で)自分も人の役に立ち、自分自身に良い感情を持つこともできるのだ、と実感しました。これは私にとって大きな意味があることなんです」と語った。 KXAS-TVは、ジェイコブさんは2人の命を助けただけでなく「最も大切な救助を行った。自分自身を救ったのだ」と指摘した。 ◇ ◇ ◇ おかげで命拾いしたというエピソードには、人の善意を感じてホッコリ…もっと読みたい人は以下の■関連記事もどうぞ!