「1か月妻に言えなかった」中咽頭がんから復活のワッキー(51)がんの親玉が見つからず「体力自慢の自分がまさか」
■最後の触診で血を吐きながらも「中咽頭がん」とわかって ── その後、どの時点で中咽頭がんだと判明したのでしょう? ワッキーさん:夫婦で相談して、「セカンドオピニオンを受けてみようか」ということになったんです。これまで診てくれた先生にセカンドオピニオンを切り出すのは、正直気が引けたのですが、「絶対にがん専門の病院に行ったほうがいいです」と親身になって、がんに詳しい先生を推薦してくれました。
そこから、がん専門病院に移り、再び精密検査をしたのですが、結局、そこでも原発が見つからなくて…。でも、主治医の先生が、「最後にもう1回だけ診てもいい?」と、喉の奥を切開して調べてくれました。 思わずウエッとなるわ、血もドバっと出るわで、ちょっと苦しかったのですが、その1時間後、「原発が見つかりました!脇田さんのがんは、中咽頭がんです」と言われ、初めて喉のがんだと判明したんです。病名がわかるまで、結局1か月半くらいかかりましたね。
── “原発”が見つかって安心されたでしょうね。 ワッキーさん:原発が見つからないと、また転移して「支店」ができてしまう可能性が高いらしいので、ホッとしました。 結局、精密検査でも見つからないほど、がんが小さかったみたいです。でも、そんな高度な医療機器を使った検査でも見つけられなかったものを、最後の最後に、生身の人間が指先ひとつで発見した。医者魂のようなものを感じて、「ああ、すごいなあ」と思いましたね。
主治医の先生はもちろん、バトンをつないでくださった前の病院の先生にも、すごく感謝しています。 RPOFILE ワッキーさん 1972年生まれ、北海道出身。吉本興業所属のお笑い芸人「ペナルティ」のボケ担当。94年、高校・大学のサッカー部の先輩だったヒデと「ペナルティ」を結成。同年、銀座7丁目劇場のオーディションに合格し、デビュー。その後、テレビや舞台など幅広く活躍。2020年に初期の中咽頭がんを発症。21年3月に仕事復帰するも体調が戻らず、再び休養。同年12月に仕事を再開し、2023年6月に劇場に復帰。
取材・文/西尾英子 写真提供/ワッキー
西尾英子
【関連記事】
- 【画像あり】おしゃれでイケオジだわ!がんの治療を終了し芸能活動を再開しているワッキーさんの近影写真
- 【画像あり】「笑いたい…」がん闘病中副作用に苦しんだワッキー(51)思わず電話した「もう中学生」の返しに感動「やっぱり笑いは勝つ」
- 【画像あり】がんから復活のワッキー(51)35年のつき合いになる相方ヒデへの思い「普段人前で泣いたりしないのに先に泣かれて」
- 「ステージ0の乳がん」「しこりなし」にもかかわらず全摘出を宣告され…人気モデル・佐藤弥生が抱いた葛藤「もうモデルはできなくなるのか」
- 「悪性リンパ腫のステージ4をテレビで告白」笠井信輔(60)が貫いたワイドショーアナとしての姿勢と「家族は合わせ鏡」と語る意味