セの5球団よ、村上宗隆を封じ込めろ!【川口和久のスクリューボール】
広島も鉄壁の外野陣に
今永の投球に対村上のヒントがある
過去、難攻不落「鉄壁の外野陣」と呼ばれたチームがいくつもある。秋山幸二、平野謙さんがいた1990年代の西武、2006年のBIGBOSS現役時代の日本ハムもそうだった。 俺の中で一番というか、相手の外野守備でやられた、と思ったのが、巨人時代の1996年、日本シリーズで対決したオリックスだった。ライトのイチロー、センターの本西厚博、レフトの田口壮。この3人はすごかった。右中間、左中間の打球を面白いように捕られ、ヒットになったとしても、もう1つ先の塁まで行こうとする走者の足をしっかり止められた。 今回、秋山翔吾が入ったことで、俺はカープの外野陣もそうなってくるんじゃないかと期待している。西川龍馬がいない打力の穴は大きいが、センターに秋山が固定となれば、ライトは身体能力の高い野間峻祥、レフトは相手投手に合わせて流動的でもいいかもしれないが、上本崇司、中村健人あたりは、どちらが入っても守備の不安はない。 秋山は西武時代から守備力の高さに定評があるが、プラス、あのときの本西のように、外野守備陣のリーダーとして、ほかの2人との連係を円滑にしていくはずだ。オリックスは個の力も高かったが、この3人のバランスが絶妙だったからね。 今、ヤクルトが史上最速でマジック点灯という大独走をしているが・・・
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週刊ベースボール