【ホープフルS追い切り】クロワデュノール大物感漂うラスト11・3秒 斉藤崇調教師「もうひとつ状態を上げて臨めそう」
[GⅠホープフルステークス=2024年12月28日(土曜)2歳、中山競馬場・芝内2000メートル] 今週末のGⅠは、2歳中距離王を決める第41回ホープフルS(28日=中山芝内2000メートル)。その最終追い切りが25日朝、東西トレセンでスタートした。断然人気が予想されるのは、これまで数々の名馬を輩出した東スポ杯2歳Sを2戦2勝で制したクロワデュノール。プラス24キロの馬体重で出世レースを押し切った力は、ホンモノなのか。
クラシック戦線の大本命へ
6月東京でハイレベルの新馬戦を、2着アルレッキーノに2馬身半の差をつけて楽勝。その後は休養に入り、迎えた2戦目は出世レースとして名高い東京スポーツ杯2歳S。5か月の休養明けで当時は調教でも動き切れていない様子で仕上がり状態に不安が持たれたところも、強力メンバーを最後は地力でねじ伏せる形で重賞制覇を果たした。 プラス24キロの数字が示すように仕上がり途上と映ったことからも、上積みの見込める3走目で挑むGⅠの舞台。これまでの2戦が東京コースの千八だったことから、小回り中山の二千にどれだけ対応できるかが課題となるが、無敗のままここを制せば来春のクラシック戦線の大本命馬となることは確実。キタサンブラック産駒の超大物として“世界最強馬”イクイノックスに続く活躍まで期待されることになるだろう。それだけに重要な一戦だ。 注目を集めた最終追い切りには主戦の北村友が騎乗。ウッドで6ハロン84・3―ラスト1ハロン11・3秒をマークした。 「この中間は前走より間隔が詰まっているぶん調整はやりやすかったですし、調教では余力十分に動けている感じなので、もうひとつ状態を上げてレースへと臨めそうです」と斉藤崇調教師。 鞍上の北村友にとっても、勝てば20年クロノジェネシスの有馬記念以来となるGⅠ6勝目、そして21年の落馬事故で背骨を8本折るなどした大ケガ以降、初のGⅠ制覇となる。同馬とのコンビで来年のクラシック戦線で大暴れし、完全復活といきたいところだ。
東スポ競馬編集部