「このままでは夫がダメになる」コロナ禍に地方Uターン移住に踏み切った夫婦に「起きたこと」
平日と休日に「お試し移住」、地元住民への聞き込みも並行して
私は地元で一人暮らしをする高齢の祖母たちの生活が心配だったこともあり「夫の気が変わらないうちに!」と、2022年7月頃から栃木県の賃貸住宅情報を調べ始めました。 引っ越しの条件として上げた「①1時間以内で東京に通勤できる」を叶えるためには、新幹線が停車する駅の近くに居住することが必須。新幹線停車駅のある小山市と宇都宮市を候補にすることにしました。 どちらに居住すべきか悩んだ私は、栃木県に住む友人に、生活についてヒアリングをしました。市の中でも住みやすいエリア、休日の遊び場、よく行く飲食店などを聞き込みし夫にシェアして、どんな生活が待っているのかを2人で具体的にイメージするようにしました。 また休日と平日に県内のホテルに泊まり、朝や夕方の通勤ラッシュ時の人流や、車の混雑具合を確認したことも。休日は街の賑やかさを、平日は通勤の様子をイメージでき、住んだ後の現実的なイメージをふくらませるのに非常に有効だったように感じます。 検討を経て最終的には、より商業施設が多く交通網が発達している宇都宮市に移住をすることに決めました。 前編記事では市川夫妻が東京を離れる決心をするまでの経緯を伺いました。後半では実際に地方へUターンして気づいた「メリット」「デメリット」を伺います。
ライター 市川みさき