がん治療中キャサリン皇太子妃、英国王室の重要行事トゥルーピング・ザ・カラーのリハ欠席へ
ケンジントン宮殿は5月30日(現地時間)、がんの治療のため化学療法を受けているキャサリン皇太子妃が、6月15日に開催される君主の公式誕生日の祝賀行事、「トゥルーピング・ザ・カラー」の前週にリハーサルとして行われる「観兵式」を欠席することを明らかにしました。 【写真】手術後初の姿がパパラッチ…普段と違う!? キャサリン皇太子妃の姿 イギリス国防省は3月5日、1月中旬に腹部の手術を受けて以降、公務を見合わせていたキャサリン皇太子妃が「観兵式に出席する」とウェブサイトで発表。 その後、ウィリアム皇太子夫妻の公務を取りまとめるケンジントン宮殿は、「皇太子妃のすべての公務に関して、決定と発表を行うのはケンジントン宮殿です」とのコメントを発表し、国防省は掲載されていた情報を削除していました。 キャサリン皇太子妃は2022年のチャールズ国王の即位後、ウィリアム皇太子が務めていたアイルランド近衛連隊(アイリッシュガーズ)の名誉大佐の役割を引き継いでおり、その立場で観兵式に臨むことになっていました。 宮殿によると、今回の観兵式にはキャサリン皇太子妃に代わり、連合緊急対応軍団の元司令官、ジェームズ・バックナル中将が出席するとのこと。中将は2009年にコールドストリーム近衛歩兵連隊の大佐に就任して以来、トゥルーピング・ザ・カラーのパレードに毎年、参加しています。
いっぽう、2月にがんの治療を受けていることを公表したチャールズ国王は、トゥルーピング・ザ・カラーに出席することが確認されています。バッキンガム宮殿によると、騎馬ではなく、カミラ王妃とともに馬車に乗り、式典に臨むとのことです。 チャールズ国王は4月末から、行事などへの出席をともなう公務を再開しましたが、「公務は医師の判断に従い、ケースバイケースで予定を見直していくことになる」と説明されていました。
イギリスのリシ・スナク首相は5月22日、7月4日に総選挙を実施することを発表しました。それを受け、ロイヤルファミリーは投票日までに予定されていた公務の一部延期を決定しています。 政治的な中立を保つ必要がある国王は、「候補者の選挙活動に影響を及ぼしている、または妨害している」との批判を避けるため、選挙活動中はより慎重な行動を取ることになります。 それでも、毎年恒例の祝賀行事であるトゥルーピング・ザ・カラーや、第2次世界大戦中の6月6日に行われた連合軍の「ノルマンディー上陸作戦」を記念する「D-デイ」の記念式典への出席には、変更はないとのことです。 6月下旬に予定されている日本の天皇、皇后両陛下のイギリス訪問については、いまのところ新たな情報は公表されていません。
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