【キムタクドラマBelieveを土木視点で見る】実際の“龍神大橋”はどこにある?なぜ落ちた?
■ 狩山陸は現場に戻ることができるのか 獄中の狩山と過去の回想シーンで構成された初回のBelieve。何度か視聴してみると、あれもこれも伏線のように思えてくる。本当の黒幕はだれなのか、ドラマ的にはそうした考察も楽しみの一つとなるだろう。 土木ファンから言えば、橋づくりを愛してやまない狩山が、現場に戻ることができるのかが一番気になるところである。 獄中で彼が、空(くう)をみつめながら静かに叫ぶ。 もう一度コンクリの匂いが嗅ぎたい 鉄骨のカンカンカンという音が聞きたい ヘルメットをかぶった奴らがゾワーって集まってくるところが見たい クレーンが首を回して上にガーッて上がってくのが見たい 何もなかった空に大きな橋脚が立ち上がってくのが見てえなぁ 「そこには、橋梁工学のエリートエンジニアとしての誇りと、長く現場を仕切った“橋屋”としての熱量がほとばしっています。ドラマを観た人は、こう叫んでいるはず、“キムタクを現場に戻せ!”」(吉川氏) 気になるポイント 番組最後の方で急に「碓氷峠の橋」が出てきた。これは廃線となったJR信越本線(横川-軽井沢間)の旧線にあった碓氷第3橋梁(通称めがね橋)のこと。詳しくは別記事「126年の想いが刻まれた7つのトンネルとレンガ」を参照してほしい。これが今後のドラマでカギを握る可能性もあるのでは?
吉川 弘道/牧村 あきこ