【MLB】レッズ移籍のラックス 「必要とされる場所ならどこでも守る」と意欲 「少しショックだった」と本音も
ギャビン・ラックスがレッズへのトレードを知ったのは、ウィスコンシン州の自宅で祖父の91歳の誕生日をお祝いしている最中だった。「最初は少しショックだった」と本音を漏らしたラックスだが、「まあいいや。今夜はおじいちゃんの誕生日をお祝いして楽しもう。今後のことはそれから考えよう」とすぐに気持ちを切り替えたという。そして、気持ちの整理がついた現在は、ドジャースと比べて若いチームであるレッズへの移籍を前向きに考えているようだ。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ ラックスはレッズについて「ドジャースに比べるとかなり若いチームだが、才能豊かな若手選手が多い」という印象を持っているという。「シンシナティにきて彼らと対戦するたびに、本当にいい投手陣がいると感じていた。試合の戦い方を知っているし、オールラウンドに活躍できるアスリート型の選手も多い。全力で走るし、一生懸命にプレーする。素晴らしい野球をするチームだと思う。自分にできることをしっかりやってチームに貢献したい」と抱負を語った。 ウィスコンシン州ケノーシャ出身のラックスにとって、レッズへの移籍でロサンゼルスよりもはるかに地元に近づくことになった。地元球団のブリュワーズと試合をする機会も多くなる。「ちょっとしたことだけど、そういうことが間違いなく助けになるし、重要なことだ。地元に近いところでプレーできるのは素晴らしいね」とレッズへの移籍を歓迎した。 昨季はドジャースの正二塁手としてプレーしたラックスだが、新天地レッズではユーティリティ・プレーヤーとしての起用が予定されている。ニック・クロール編成本部長によると、ラックスには二塁や遊撃だけでなく、三塁や一塁を守らせる可能性もあるという。この点について、ラックスは「十分な時間のなかで準備をすれば、必要とされる場所ならどこでも守ることができると思う」と意欲を見せている。 常勝ドジャースでプレーしてきた経験を活かし、若いチームに「勝者のメンタリティ」を植え付ける役割も期待されるであろう今季のラックス。レッズの本拠地グレートアメリカン・ボールパークは打者有利の球場として知られており、2019年に「ベースボール・アメリカ」のマイナー最優秀選手に選ばれた実績を持つ元トップ・プロスペクトが一気に才能を開花させる可能性もありそうだ。