「小中高大と不登校も」好きを仕事にした倉持由香 障害児育児の奮闘で見つけた「次の目標」
湊は、平日は保育園に預かってもらっていますし、週2回、家事サービスのサブスクも利用しています。うちがお世話になっている家事代行サービスは「これぞ主婦の鏡」と言えるベテランの方で、いつも同じ方が来てくださるので、すごく助かっています。家族の好みに合わせて料理を作ってくださるし、湊もべったり懐いてるし。和服の着付けができる方なので、今年の夏は浴衣を着付けてもらっておでかけもしました。衣替えをお願いしたときは、衣装ケースに「ふ~どさん冬服」「湊くんの夏服」とラベルを作って貼ってくれていて感動しました。本当のお母さんみたいに感じています。「餅は餅屋」じゃないですけど、それぞれが得意なことや好きなことで稼げたらwin-winだと思います。
── パートナーのふ~どさんもサポートしてくださいますか。 倉持さん:夫は、妊娠したときから当事者としてずっと一緒に向き合ってくれているので、「手伝う」とか「サポートする」というスタンスではないですね。ミルクだったこともあって、育児で私にしかできないことはないから、生後9か月のころ、夫の友だちだけで湊を連れて奈良県まで旅行したこともあります。 夫は効率を求める性格なので、産まれてすぐの2、3時間で起きてしまう新生児期は「ふたりして寝不足になってしまうのはよくないから、昼番と夜番に分けよう」と、夫が昼夜逆転生活にしてくれて、完全シフト制にしていました。産後、身も心もボロボロのママがひとりで寝不足になって育児をしたら、壊れてしまいますよね。寝不足のときの赤ちゃんの泣き声って、わが子でもキツいものがあります。ふたりの子どもなんだから、パパは「手伝う」立場ではなくてふたりで育てないと!ということは、声を大きくして言っていきたいですね(笑)。
生後9か月くらいのころ、離乳食が3回食になったのに湊がなかなか食べてくれなくて。せっかく準備したのに床にバーンとぶちまけるので、私がイライラしてしまったことがあったんです。でも、夫が「食べないならミルクをあげればいいよ。ミルクは栄養満点だよ。そのうち食べるんだから、親がカリカリするほうが湊にとってよくないよ」と言ってくれて、気持ちがスッとラクになりました。 夫は手料理へのこだわりがまったくないので、私も「作りたいときは作るけど、気がのらないときは宅配や冷食、外食にしよう!」と思っています。離乳食もそうですよね。自分ですりおろして小分けして冷凍保存する作業に達成感を得られる方はやったらいいと思いますが、「疲れていてそれどころじゃないよ!」という方はレトルト離乳食でいいと思います。うちはほとんどレトルトに頼りました。メーカーさんが長年研究して清潔な環境で作ってくださった栄養満点のレトルトを信じていきましょう!(笑)