トルコ大使が住民と交流 和歌山県串本町の各地を訪問
和歌山県串本町樫野で16日に営まれたエルトゥールル号追悼式典に出席したトルコ大使館のコルクット・ギュンゲン特命全権大使は16、17日の2日間、町内各地を訪問した。本年度100歳を迎える町民に記念品を手渡したり、大島小学校の児童と交流を深めたりした。 【乗組員の診断書展示 エ号遭難事故、一般公開は初、和歌山県串本で、の記事はこちら】 記念品は日本とトルコが外交を樹立して100周年であることから、ギュンゲン特命全権大使が町内で本年度100歳の住民14人に贈った。16日は対象者を代表して串本町田原の宮本學さん(99)宅を田嶋勝正町長らと訪問し、トルコのお守り「ナザールボンジュウ」のイラストが入ったコーヒーカップを手渡した。 ギュンゲン特命全権大使は「トルコはトルココーヒーが有名。飲むたびに私のことを思い出して」と笑いを誘った。宮本さんは「うれしくてたまりません。大事に使わせてもらいます」と感謝した。 17日は同町須江の大島小学校を訪れ、伝統衣装を着た児童によるトルコダンスを見学するなど交流を深めた。 ダンスの披露は体育館であり、華やかな衣装を着た全校児童24人が息の合った踊りを披露して歓迎した。子どもたちがギュンゲン特命全権大使にトルコの文化や食などについて質問する場面もあった。 児童会長の岩谷百恵さん(6年)は「緊張したけれどダンスを喜んでくれて良かった。質問もできてトルコのことや大使のことを知れた。1~6年の間トルコの勉強をずっとやってきたが、まだまだ知らないこともあると思うので、もっと知りたい」と話した。 ギュンゲン特命全権大使は2日間で、エルトゥールル号と関係が深い蓮生寺(大島)や無量寺(串本)のほか、町役場や旧古座分庁舎などに立ち寄った。在名古屋トルコ総領事館のダムラ・ギュミュシュカヤ総領事も同行した。
紀伊民報