【体験談】「2階リビングは無駄だった」「吹き抜けは暑くて寒い」注文住宅のリビングにまつわる後悔5選!住宅のプロが解説
リビングの後悔ポイント2:窓を大きくしすぎた
「窓を大きくしすぎたため、夏は室内が暑くて電気代がかかる。日差しが強いため一日中カーテンを閉めきっているし、冬の夜が寒すぎる」 リビングの窓が小さいと、思っていた以上に部屋が暗くなってしまうことがあります。 しかし窓を大きくしすぎたために、「夏は暑くて冬は寒い」と後悔するケースも少なくありません。 大きな窓があるとどうしても建物の断熱性が低くなってしまうので、室内への熱の出入りが大きくなり、冷暖房による空気が外に逃げてしまいます。 その結果、「夏は暑くて冬は寒い」といったことが発生しやすくなります。 また「日差しが入り込みすぎて眩しい」、「床や家具が日焼けする」といったことのほかに、建物の耐震性が低下するデメリットも。 大きな窓を設置する際には、断熱性能の高い窓(Low-E複層ガラス、Low-Eトリプルガラス等)を採用する、庇や遮光カーテンなどで日差しを遮る工夫をするほかに、耐震性がきちんと担保されていることを確認しておくことが大切です。
リビングの後悔ポイント3:2階リビングは使わなかった
「2階にもリビングルームを作ったが、家族全員1階のリビングしか使わず。2階は全く利用することがないので、単なる無駄だった」 1階よりも2階の方が採光や通風の面で有利になることが多いため、都市部の住宅密集地などではリビングルームを2階に設置したり、2階に6帖程度のセカンドリビングを設けたりすることも少なくありません。 しかし利用目的がはっきりとしないままに2階にセカンドリビングを設けた場合、利用頻度が低く、次第に使わなくなって物置化してしまうことがあります。 あらかじめ用途や利用する場面を明確にしておくとともに、子どもの成長などのライフステージの変化に合わせた使い方を考えておくことが大切です。
リビングの後悔ポイント4:吹き抜けにしたがエアコンが効かない
「リビングを吹き抜けにしたが、夏場はクーラー、冬場は暖房が効きにくくて後悔している」 リビングを吹き抜けにするメリットは、自然光を取り入れやすく風通しが良くなる点です。 また視覚的に広くなることで開放感が増すのもメリットのひとつです。 一方で、空間が広くなるためエアコンの効率が下がり、夏場は日差しが入りやすいため室温が上昇しやすく、冬場は暖かい空気が下の空間に溜まりにくくなってしまうデメリットがあります。 また、音や臭いが漏れやすくなるので、1階の音がダイレクトに2階に伝わってしまいがちです。 リビングを吹き抜けにする場合には、以下のような対策をするとよいでしょう。 ・シーリングファンなどを設置して空気を循環させる ・家そのものの断熱性能や気密性能を高める ・吹き抜け上部に接する部屋には吹き抜けに面して開口部を設けない 上記のような工夫をすることで、吹き抜けでも快適に過ごすことができるようになるでしょう。 次章ではリビングにまつわる最後の後悔ポイントを紹介します。リビングの間取り次第で、意外な部分に影響が出てきます。