「暖冬」で観光に影響…イベント中止相次ぐ 湖凍らずワカサギ釣りは… 「寒ざらしそば」も仕込めず
「そばの実」をひたす川の水温が2℃以下にならないと、「そばの実」が発芽してしまうのだといいますが、今年は、4℃~5℃以下に下がらず、「寒ざらしそば」の仕込みができなかったといいます。 「そば処 和味」 江田徹 店主 「15年以上やっているけど、今年が初めて。この時期に『寒ざらし(そば)』を楽しみに来るお客さまが毎年必ずいたので…残念がって、足が遠のいてしまうのかなというのが…」 ◇ さらに、暖冬で中止に追い込まれる“冬の風物詩”も――。 福島県北塩原村にある、桧原湖。 湖の上には、大量の割れた氷が浮かんでいます。 例年、この時期は、湖全体が雪と氷で覆われるため、分厚い氷の上で楽しむ「ワカサギ釣り」のシーズン。
しかし、今年はほとんど湖が凍らず、雪も少ないため、氷の上に乗ることができないといいます。 民宿ひばら 伊藤毅さん 「早く(氷が)張ってほしい。雪が一気に降れば、結氷も望めたかなと思うけど、週間の天気予報みても、その予報は出ていないので、厳しいかなって思います」 ◇ 暖冬による雪不足は、国内有数の豪雪地帯、青森県でも――。 「全然だめです。もう泥…」
例年は、ひざ上まで雪が積もるといいますが、今年は地面が見えるほどの積雪量しかありません。(※青森 平年の最深積雪:71cm、9日:16cm) 田舎館村では、毎年、雪を踏み固めて描く「スノーアート」のイベントが開催されています。
毎年5000人ほどの観光客が訪れますが、これ以上、積雪量が増える見込みがないため、今年のイベントは中止になりました。 スノーアーティスト集団 It's OK. 鈴木勝副代表 「絶対作れないかといえば、作れないことはないけど、決してきれいなものには…。スノーアートではない」 雪不足での中止は、初めてだということです。 ◇ “冬の観光”に、大きな打撃を与える暖冬――。 このあとも全国的に暖冬傾向は続くとみられていて、連休明けは4月並みの陽気となり、東京は15日(木曜日)に20℃まで上がる予想です。