25年春閉校の三浦・剣崎小 児童の門出祝う花火CF、目標額の2倍集まる 打ち上げ数も2倍に
来春閉校する神奈川県三浦市立剣崎小学校(52人、同市南下浦町松輪)の児童たちの新たな門出を祝う花火大会のクラウドファンディング(CF)がこのほど締め切られ、目標の2倍となる403万7500円が集まった。主催する閉校実行委員会は想定外の成果に喜び、「思い出に残るイベントにしたい」と準備を進めている。 剣崎小は児童数の減少に対応するため、2025年4月に隣接の市立南下浦小(同市南下浦町菊名)と統合し、116年の歴史に幕を下ろす。 花火大会は閉校に向けた催しのフィナーレを飾るイベントで、同年3月20日夜に剣崎小前の間口漁港突堤から打ち上げる。その開催費用を捻出するため、同校やPTA、地元関係者らで構成する実行委が200万円を目標にCFで寄付を呼びかけた。 募集期間は今年9月30日から10月31日までの約1カ月間だった。100万円到達が期間の半分を越えた同18日だったが、期限が迫るにつれて寄付額が増え、最終的には278人から400万円を超す金額が寄せられた。 目標額の2倍が確保され、当初は約200発を予定していた打ち上げ数も2倍程度に増やせる見込み。実行委の杉野幸雄委員長は「趣旨に賛同した人たちの善意が広がり、これだけの寄付が集まった。本当に感謝している」と話していた。
神奈川新聞社