男性用「ボクサーパンツ」で作ったスカートが人気に! メンズ下着を使った“奇抜なスカート”はなぜ誕生? 秘話にせまる
ニューヨークのデザイナー、DJシャペルがメンズのボクサーショーツを使ってアシンメトリーなチェックスカートを作ったところ、おしゃれガールたちが虜になっている。 【写真】衝撃的...「男性用パンツ」で作られた最新スカートを見る おしゃれ賢者としてお馴染みのクロエ・セヴィニーもファンの一人で、実際にDJシャペルの特徴的なピースを何度も愛用している。ニューヨークのイットガールたちの間では今、この特徴的なスカートが、知る人ぞ知る“マストハブ・アイテム”になっているようだ。もちろん、2月と9月に開催されたファッションウィーク中も、各地でこのスカートが目撃されている。最近ではインスタグラムやTikTokでも目にするように。 そこで、US版『ハーパーズ バザー』のエディターが、今季大注目のデザイナー、DJシャペルに直撃インタビュー。ブランドに懸ける想いを聞いた。
きっかけは、やはり「SNS」
DJシャペルは、ファッションを学んだ人ではない。もともとはダンスを学んでいた。彼のストーリーの始まりはこうだ。 「僕はずっと舞台とダンスに没頭してきた。でもそれは、基本的に何かのコスプレをして、今ある人気なキャラクターを作り上げる世界。だから僕は、学校から帰るなり、絵をたくさん描いた。常にスケッチブックを持っていたよ。そして自分が着る服を作ってはその写真をインスタグラムに投稿するようになった。それが友人やクリエイティブな人たちとの撮影に発展して、その服を着たいと思う人が増えてきた。それからはとにかく噂が噂を呼んでいったんだ」 彼は常に、人々が単に着たいというより、これを着た世界で生きたいと思う服を作るよう、心がけているという。それは、彼のスカートを買った顧客は突然、彼の世界に入っていくような気分になるという興味深い展開に繋がった。実は、彼のパートナーでクリエイティブディレクターのライアン・カルドーソも、そうしてDJシャペルに出会った人物のひとり。 「顧客がボーイフレンドになり、パートナーになった。多くの人がこのスカートを買ってくれて、僕たちはこういう関係を築き、そしてそれが僕たちがやっていることに影響を与えるようになった」 同ブランドのインスタグラムを原点までスクロールしていくと、最初の投稿を見ることができる。そこでは美しいスカートを履いた友人たちが犬を連れて散歩したり、クリーニング店に洗濯物を出しに行ったり、地下鉄に乗ったりetc...、何気ない日常が描かれている。それこそが、彼が思い描いていた"日常に取り込む一着"というアプローチなのだ。 「僕たちは、服が破れたりシミがついたりしたら終わりという考え方はしない。その服を着て暮らしているのだから、経年劣化するのは当然さ。そりゃあそうだよね」