米国で最も成功している「小型株」、トランプ相場も追い風に
3分の1以上の企業は、ここ1年で株価を少なくとも2倍に
ギガクラウドをカバーする4人のアナリストは全員、同社の株を買い推奨している。同社の創業者でCEOのラリー・レイ・ウーは、中国のオンライン教育企業「新東方教育科技集団(New Oriental Education & Technology Group)」の元幹部で、2006年にギガクラウドをソフトウェアのアウトソーシング企業として設立し、2011年に大型商品向けのeコマースに事業モデルを転換した。彼は、その後、2019年にBtoBのマーケットプレイスモデルに転換したことが、今日の成功につながったと考えている。 ギガクラウドは現在、主に家具などのかさばるアイテムをアマゾンやWayfair、ウォルマートなどの業者に卸売している。また、1000社以上のサプライヤーと8500社の企業バイヤーをつなぐマーケットプレイスも運営している。 ランキングの3位には、テネシー州ウールトワに本社を置く重機用トラックと回収機器の製造業者であるMiller Industries(ミラー・インダストリーズ)が入った。米国人が車を運転する時間は、パンデミックの影響で影響で減少した後、再び増加しており、それにともなう交通渋滞や事故が増えている。ミラー・インダストリーズは、その恩恵を受けており、年間売上高は13億ドル(約2020億円)に達している。同社の株価は2022年夏の底値から3倍に上昇している。 フォーブスのこのランキングに登場する企業の中で、一般投資家の認知度が高い企業はごくわずかだが、3分の1以上の企業は、ここ1年で株価を少なくとも2倍に伸ばしており、テスラやアマゾン、アップルらを上回るパフォーマンスを記録している。特に利益を上げている企業の中には、2025年には中型株や大型株に成長する企業が多く、トランプの勝利後のより良い買収環境が、これらの株を買収ターゲットに押し上げて投資家に利益をもたらす可能性もある。 「プライベートエクイティは今、過剰な資本であふれている。この資金は、どこかに投資されなければならないが、小型株市場はそのための絶好の場所だと考えられる」とファルサラスは語っている。
Hank Tucker