義姉に「嫁なんだから義母の介護を」と言われますが、介護の義務は「実子」ですよね? 夫には「相続分100万円を分けるからやってほしい」と言われていますが、本当にすべきでしょうか…?
「遺言書」で相続人を指定できる
遺産相続に関するトラブルを避けるためには、義母が遺言書を用意しておくことが効果的かつ確実です。遺言書は法定相続よりも優先されるため、被相続人が遺産の分配方法を事前に指定しておくことで、本来法定相続人でない人にも遺産を渡すことができます。 今回の場合では、義母が遺言書で子どもの配偶者への感謝を示すために、特定の財産を分け与えるといった意思を示していれば、相続手続きがスムーズに進みます。相続分を明確にすることで、家族間での意見の食い違いを最小限に抑えることができるでしょう。
まとめ
子どもの配偶者には義母の介護義務はありませんが、家庭の事情によっては実際に介護に関わることもあります。しかしこの場合は善意の行動となるので、子どもの配偶者の理解と納得を得る必要があるでしょう。相続においても、特別寄与分を請求するには相続人全員の同意が必要です。 義母の意思を明確にするために遺言書を準備し、家族間の円満な話し合いを心がけることが、介護と相続におけるトラブルを避ける鍵となるでしょう。 出典 e-Gov法令検索 民法 執筆者:渡辺あい ファイナンシャルプランナー2級
ファイナンシャルフィールド編集部