大韓航空とアシアナ航空の合併プロセス完了…欧州の審査終了
【11月28日 KOREA WAVE】韓国航空大手の大韓航空とアシアナ航空の企業合併審査が4年にわたる長いプロセスを経て完了した。大韓航空は米国の競争当局に今後の手続きを報告し、アシアナ航空を子会社として編入することで年内に合併手続きを締めくくる。 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会(EC)が28日、大韓航空とアシアナ航空の合併に必要な前提条件がすべて満たされたと判断し、審査を終了したと発表した。 これに先立ち、ECは今年2月に二つの航空会社の条件付き承認を決定。条件として、欧州の4路線(ローマ、パリ、バルセロナ、フランクフルト)の代替航空会社への移管や新規参入航空会社の安定運航、アシアナ航空貨物事業部の売却を提示した。 大韓航空はティーウェイ航空に対し、航空機、運航乗務員、整備などで多角的に支援した。また、アシアナ航空の貨物事業部の買収先としてエアインチョンを選定した。 大韓航空は米国競争当局である米司法省(DOJ)に、ECの最終承認内容を報告した。同省は別途に結果を発表していないものの、独占禁止訴訟を提起しなかったため、ECの最終承認をもって、事実上の合併審査の完了とみなされる。 大韓航空は12月中に最終的な完了手続きを進める。大韓航空は第三者割当方式で1兆5000億ウォン(約1600億円)を投資し、アシアナ航空の株式1億3157万8947株(持分比率63.9%)を取得してアシアナ航空を子会社として編入する。その後、アシアナ航空の貨物事業部はエアインチョンに引き継がれる。 これにより、大韓航空は2020年11月にアシアナ航空の買収を公示してから4年かけて合併プロセスを終えることとなった。アシアナ側から見ると、2019年4月の売却決定から5年7カ月を経てようやく終結した形だ。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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