巨人、中日が高得点…DeNAはバウアー次第? 今オフの補強採点簿【セ・リーグ編】
巨人は効果的な戦力補強
・巨人 85点 ※昨季成績71勝70敗2分 4位 かつてのようにFAで他球団のスター選手を獲得する派手な補強策は敢行していないが、弱点をカバーする効果的な戦力補強でチーム力の底上げを図った。近年の不安材料である救援陣強化に向け、近藤大亮、高橋礼、泉圭輔とパ・リーグで実績のある選手たちをトレードで獲得。現役ドラフトでも阪神のリリーバー・馬場皐輔が移籍し、同じく元阪神のカイル・ケラーを獲得するなど徹底している。ドラフト1位の西舘勇陽、2位の森田駿哉も救援で起用される可能性があり、チーム内の競争は熾烈だ。野手で期待されるのはドラフト5位の佐々木俊輔。俊足とパンチ力を兼ね備えており、中堅の定位置を勝ち取れるか。 ・ヤクルト 70点 ※昨季成績57勝83敗3分 5位 2年連続リーグ連覇から昨季は5位に低迷。パ・リーグを代表するリードオフマンとして活躍した元楽天・西川遥輝の獲得は、故障で稼働できなかった塩見泰隆も刺激を受けるだろう。救援陣の強化でソフトバンクを退団した嘉弥真新也を補強できたことも評価できる。さらに、新外国人投手でミゲル・ヤフーレ、ホセ・エスパーダ、西武から宮川哲をトレードで獲得。ただ、先発と救援共にまだまだ選手層が薄い。先発要員はFAで山崎福也(日本ハム)、石田健大(DeNA)の獲得に動いたが実らず。打線の破壊力はリーグ屈指だけに、今後も投手陣の戦力補強を敢行する可能性がある。 ・中日 80点 ※昨季成績56勝82敗5分 6位 打線強化に向けた積極的な補強が実現し、立浪和義監督も手ごたえを感じているのではないだろうか。打点王を3度獲得した実績を持つ元巨人の中田翔を獲得できたことが一番のプラスアルファだろう。さらに、上林誠知、中島宏之、メジャー通算40本塁打のアレックス・ディカーソンを補強したことで選手層に厚みが増した。ドラフト2位の津田啓史、ドラフト3位の辻本倫太郎の加入で二遊間のレギュラー争いも一層熾烈になる。球団史上初の2年連続最下位からチーム再建に向けての道は険しい。戦力を底上げするだけでなく、プレーの精度を高めることも求められる。悔しい経験を糧に、変革なるか。 写真=BBM
週刊ベースボール