ヤクルト・松本健吾、課題の直球で押して六回途中無失点!2年目の来季へ「絶対にやってやるぞ」と気合十分
(みやざきフェニックス・リーグ、ヤクルト2―1広島、18日、西都)先発の柱を目指して―。ヤクルトのドラフト2位右腕、松本健吾投手(25)=トヨタ自動車=が先発し、5回⅔で108球を投げ6安打無失点。オフシーズンの課題に挙げている直球は最速146キロを計測し、7三振を奪った。 「やっぱり真っすぐが課題というところで、どうやってその強さを出していくかというところで、初回からかなり力を出して投げていて、その中で空振りも多く取れましたし、(捕手の)古賀さんが本当にうまくいいところを引き出してくれて、配球もよかったので、真っすぐも通せているところは通せていた。100球ちょっといくとどうしても強さが落ちてきて、捉えられたりもしたので、今後のオフシーズンの課題でもあるかなと思います」 ルーキーイヤーは華々しいデビューを飾った。初登板となった5月15日の広島戦(松山)で9回3安打無失点、無四球10奪三振の好投でプロ初完封勝利。一気に飛躍すると思われたが、以降2試合はゲームを作れず。6月8日に出場選手登録を外れてからは2軍で過ごした。 この日は、ピンチを背負っても粘りの投球。課題である直球を主体に、カーブ、スライダー、カットボール、フォークボールなどを散りばめ、スコアボードに「0」を並べた。「最初はやっぱり力みもあって、真っすぐをたたいたり、引っ掛けたりすることも多かったんですけど、回を追うごとに少しずつ良くなって、それに伴って変化球も多少甘くても正面に飛んだりしていたので、だいぶ真っすぐで押せた感じはありました」と松本健。実戦を積みながら、日々レベルアップしている。 今季は、2年目の吉村がチームトップタイの9勝を挙げてブレークの兆しを見せた。同じ社会人出身の右腕は「やっぱり来年は絶対にやってやるぞと。すでにそういう気持ちで取り組んでいますし、この時間を無駄にせずにどんどん投げていきたい。来季はやっぱり先発の柱として、もちろんローテーション守る、2桁勝つというのはありますし、今年吉村さんが柱として投げていたので、僕も来年からはそうなってやるという気持ちでいます」と言葉に力を込めた。