【高校サッカー】15大会ぶり出場名門に〝帝京魂〟健在 先制点のラビーニ未蘭「うまく発揮できた」
〝帝京魂〟で初戦突破だ。第103回全国高校サッカー選手権の開幕戦(28日、国立競技場)で、帝京(東京B)が京都橘(京都)を2―1で下した。 【写真】スタンドで観戦したOBの木梨憲武 戦後最多6度の優勝を誇る帝京は、15大会ぶりの出場となった。この日は、同校サッカー部OBのとんねるずの木梨憲武が現地で観戦した。 母校の大スターの前で、前半5分に先制点を決めたDFラビーニ未蘭(3年)は「15年ぶりに選手権に出られてて、点も取ってしっかり勝ち切れて『帝京が戻ってきたぞ!』と、みんなに見せられたのがうれしい。とんねるずさんのテレビ番組を結構見ていたし、木梨さんの前でゴールが決められて、本当にうれしい」と満面の笑みを浮かべた。 後半33分に同点に追いつかれたものの、直後の同35分に途中出場のFW宮本周征(2年)が勝ち越し弾を決めた。 ラビーニは「点を取られても『すぐに取り返して勝つぞ!』とか、技術で負けても球際だったり、ハードワークな部分で負けないのが〝帝京魂〟だと思う。昔から続いている〝帝京魂〟をうまく発揮できたと思う」と熱弁。木梨は同校で知り合った相方の石橋貴明と、スポーツの対決番組などで「帝京魂」と発するのが定番となっている。 この日、先発出場して最少失点に抑えたGK大橋藍(3年)は「(木梨は)帝京のOBということで結構テレビで見ることもあったし、今日来るのも知っていた。昔の方ほどではないけど、自分たちにも〝帝京魂〟はあると思う。1試合、1試合戦った先に準決勝とか決勝が見えてくると思うので、1試合ずつ後悔のないように頑張りたい」と力説した。 先輩から受け継がれてきた〝帝京魂〟で快進撃なるか。次戦は31日の2回戦で金沢学院大附(石川)vs 鹿児島城西(鹿児島)の勝者と対戦する。
加田晃啓