「痛くない乳がん検診」県内で2施設が導入 ふるさと納税の返礼品にも 9人に1人が乳がんに 早期発見がカギ 福岡
福岡県春日市の福岡徳洲会病院では「痛くない乳がん検診」として導入されている検査があります。 ■鬼丸ゆりか記者 「こちらが無痛MRI撮影室です。」 「ドゥイブス・サーチ」と呼ばれる方法で、磁気を使ってがん細胞を探します。自由診療で、検査料は 1万9800円です。乳がん検診未経験の記者が体験しました。 ■鬼丸記者 「検査着を着たまま、検査を受けることができます。」
検査ではベッドの上にうつぶせになり、くりぬかれた2つの穴に乳房を入れて行います。ヘッドホンで音楽を聴きながらおよそ15分で終わります。検査結果は2~3週間後に郵送で届きます。 ■鬼丸記者 「検査終わりました。あっという間でした。胸が圧迫されるようなことはなく、全く痛みはなかったです。寝たような体勢で検査を受けられるのは非常にいいです。」 ■福岡徳洲会病院・佐無田和美保健師 「うつぶせの状態で脇から撮影していくので、脇にしこりがあったりとか胸全体を見ることができます。」 こちらはドゥイブス・サーチで見つかった乳がんの画像です。がんだけが黒く写るため見つけやすく、また、死角がないのも特徴だということです。 ■佐無田保健師 「自分のメンテナンスと思って1回来てもらって、何もなければ、思う存分、私生活を楽しんで、ご自分の時間を大切にしてもらいたいなと思います。」 大切な人にいつまでも元気でいてもらうために。家族で乳がんへの意識を高めることが大事です。
VTRで紹介した無痛MRI乳がん検診は現在、全国70の施設で受けられます。福岡県内では、VTRで紹介した春日市の福岡徳洲会病院と北九州市八幡西区の有吉サテライトクリニックです。 こちらのクリニックでは、ふるさと納税の返礼品としてもこの検診を受けられます。ただ、ドゥイブス・サーチは自治体からは補助は受けられず、2万円前後の費用がかかります。
自治体もマンモグラフィ検査を行っています。福岡市では40代を対象にマンモグラフィを行っていて、検診料は1500円です。50代以上は1200円で受けられます。北九州市では40歳以上の女性を対象に1000円で受けられます。 国は40歳以上の女性は2年に1回、乳がんの検診を受けることをすすめています。