日本のサラリーマンの最大の武器は「会社での教育」…? あなたも無意識のうちに身につけている社長に必要な「チカラ」の正体
老後2000万円問題が叫ばれて久しい。しかし、生活水準を落としたくないのであれば「2000万円でも足りない」。政府の経済的支援を当てにすることもできない。現代日本ではサラリーマンであっても資産を形成することが求められている。そんな人は会社を買おう。もしあなたが一般的なサラリーマンならば、既に会社を経営するノウハウを自然と身に着けているのだ。 【漫画】刑務官が明かす…死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由 本連載では、平凡なサラリーマンが会社を購入し成功した例を紹介しながら、具体的に「どうやって資本家として成功するのか」を『いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』(三戸政和著)から一部抜粋して紹介する。 『いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』連載第13回 『「無能なベテラン」…そのレッテルは本人のスキルに全く関係がなかった…! 企業がいま陥っている「ヤバすぎるサイクル」』より続く
普通のサラリーマンが持つスキル
ここからは「大手・中堅企業のサラリーマンなら、中小企業の社長が務まる」と私が断言する理由を具体的に説明していきます。 私が大手・中堅企業の中間管理職の方に、中小企業の買収をお勧めするのは、実践における経験に加えて、企業で受けてきた教育のアドバンテージがあるからです。 そういう企業で長年勤務されてきた方は、特段、教育を受けてきたという感覚がないかと思います。しかし実は、自分では気づかないうちに、非常に高度なマネジメントについての教育を受けています。 「確かに数年に一回、役職が上がるごとに、マネジメントに関する集合研修を受けてきたけれど、その内容はほとんど覚えていないし、それでスキルが上がったとも思えない。本音では、あんなの必要ないと思っていたぐらい。正直、教育なんてたいして受けていないよ」 そんなふうに思っている人もいるはずです。 「会社が用意してくれた集合研修に対して不真面目だった」という人のほうが、むしろ多いでしょう。 その通り、集合研修にさほど大きな意味はありません。 実は、あなたが受けてきた重要な教育は、そんなことではないのです。