春節の花火や爆竹“解禁”へ 習近平政権の意向を反映か 中国
日テレNEWS NNN
旧正月の「春節」を前に中国では帰省ラッシュが始まっています。禁止されていた春節の風物詩、花火や爆竹は、今年は緩和の動きが広がっているといいます。 ◇ 旧正月「春節」を前に帰省ラッシュの中国。6日、上海の駅は、大勢の人で埋め尽くされていました。
帰省客 「雪遊びをする! 花火もできるよ」 “年越しムード”が高まる中、春節の風物詩といえば、邪気を払うとされる伝統の花火や爆竹です。 記者(中国・北京、2014年) 「北京市内ではあちこちで花火が上がり始めています。街は白煙に包まれています」 しかし近年、大気汚染対策として多くの地域で使用が制限され、全面禁止とする自治体もありました。 それでも、ゼロコロナ政策が緩和された去年の年明けには、開放感からか、規則を破って花火を打ち上げる若者も現れ、警察が出動する事態になっていました。 市民から花火解禁を求める声が高まったこともあり、中国政府は「規制を見直すべき」との考えを示し、今年は制限を緩める地域が相次いでいるのです。 ◇ 記者(中国・河南省鄭州市、2月2日) 「今年は花火の販売に参入する業者が多くなっているということで、道のあちらこちらでたくさんの花火を販売しています」 河南省・鄭州市では春節の1週間以上前に花火の打ち上げが解禁されることになり、これを商機と捉え販売に乗り出す業者も増加しています。
販売業者 「売り上げを期待してたくさん用意しました。(緩和を)強く支持します。中国の伝統文化なので」 なかには、無許可で販売しようとする業者もいました。 許可のない業者 「許可は持っていません。ちょっと売ってみようと思って」 ◇ そして迎えた春節の花火解禁初日の夜。 記者 「次々に花火が打ち上がっています」 早速、花火が打ち上げられていました。 記者 「空を横切って大きな花火が打ち上がりました。日本の花火大会のようですね。街中で花火が打ち上がっています」 記者 「マンションの部屋の中から、打ち上げられているんでしょうか。花火がマンションの部屋の中から打ち上げられています」 記者 「花火大会ですね。個人がやっていると思えない」