能登半島地震で被害…サクラの名所・松川べりの復旧工事に遅れ
KNB北日本放送
能登半島地震で被害を受けた富山市の松川の護岸復旧について、県はきょう、工事完了が当初の予定から1年程度ずれ込み2026年の春になる見通しだと明らかにしました。 復旧工事が遅れているのは県警察本部と県庁の南側、それに富山市役所南側のおよそ400メートルの区間です。 県は、地震で護岸が壊れたこの区間で今年8月から工事を始めましたが、対象の場所を鉄板で囲む作業にかかったところ、川底から下に硬い層があって鉄板を打ち込むことができず工事をいったん中断しました。 今月7日からは、土のうを積む工法を試験的に行っていて、その結果を踏まえて工法を決めたいとしています。 きょうの県議会県土整備農林水産委員会で、県の河川課はこの区間の復旧について「当初は今年度末の予定だったが1年遅れの来年度末、2026年3月になる」としました。 また、松川べりのサクラの花見については、「試験工法を実施した後、土のうや重機をいったん撤収する。来年春の花見は、富山市と協議のうえ、どの程度の範囲で楽しんでもらえるか調整する」ということです。