はやぶさ2の近況をJAXAが説明(全文1)リュウグウまで約750km 27日到着予定
小惑星探査機「はやぶさ2」の近況説明
吉川:はい。では私のほうから資料のほうをご説明したいと思います。ミッションマネージャの吉川です。では早速なんですが資料のほうページをめくっていただきまして、今日のメインの内容は1つはリュウグウの観測です。これはリモートセンシング機器がいよいよ動きだしましたので一応、4つの機器についてご報告したいと思います。それから現在、光学航法、正確には光学電波複合航法というのをやっておりまして、これの少し詳細な状況をご説明したいと思います。さらに重要なこととして衛星探索、これにつきましては産総研の神山さんのほうから詳しくお話をしていただきます。最後にスケジュールと、そういうことで進めていきたいと思います。 次のページは目次ですので、これは省略しまして、あとは4ページ目と5ページ目、これはいつも付けている資料ですので、ここも今日は省略いたします。初めての方はあとでご覧いただければと思います。 到着の日付は6月27日前後ということで今のところは変更はありません。では6ページ目です。ここに現状をまとめてあります。本日6月14日現在なんですが、リュウグウからの距離はだいたい750キロメートルまで接近しました。軌道修正、このあと詳しくご説明しますけれども、TCMという軌道修正を行っています。本日も行う予定になっております。本日、もしこのTCMが行われますと小惑星に向かう相対的な接近速度がだいたい秒速1.7メートルとなります。今後も光学電波複合航法を継続することと、さらには科学観測を行うということで、この辺りのことはこのあと詳しくご説明したいと思います。リュウグウ到着は6月27日前後ということで前回のご報告どおりです。 では早速なんですが、まずは観測でして7ページ目にはざくっとまとめてありますが、光学航法カメラ、ONCによる観測は、これは前回もお話ししましたように光学航法のための観測に加えて衛星探索とライトカーブということを行っております。あと中間赤外カメラ、これはTIRなんですが、これも観測を始めましたので、このあとデータをお見せしたいと思います。