アドマイヤマーズが大活躍の理由は? 注目の「新種牡馬産駒の特徴」を解説
苦戦を強いられるルヴァンスレーヴとフィエールマン産駒
思わぬ苦戦を強いられているのがルヴァンスレーヴとフィエールマンでしょう。それぞれ28走、25走してまだ勝ち馬が出ていません。 ルヴァンスレーヴは2018年のJRA賞最優秀ダートホース。ただ、牧場取材の感触は「父はダートの活躍馬だが、産駒は芝でも」という評価でした。実際、産駒の成績は芝:0-1-1-12、ダート:0-1-1-12となっています。複勝回収率は芝314%、ダート310%。好走確率自体は高くないものの、大穴種牡馬の素養があるかもしれません。 フィエールマン産駒はここまで0-2-0-23という成績。フィエールマン自身、3歳1月という遅めのデビューで、菊花賞&天皇賞(春)連覇の実績を考えても、産駒が本領を発揮するのはこれからでしょう。着外23回のうち4着、5着が9回あります。これらの馬が上昇していくかが、成長曲線を測る指標になるでしょう。 個人的には、春に牧場で取材したダノンセンチュリー(父フィエールマン、母シャンブルドット)は大物と見込んでいます。既にトレーニングセンターで研鑽を積んでいるので、デビューの際には注目してみてください。
今週末注目の新種牡馬産駒
他にもウインブライトやモズアスコットなど、気になる新種牡馬はいますが、紙幅の関係もあるので、また機会を改めて触れられればと思います。 最後に、今週末に出走を予定している注目の新種牡馬産駒を挙げておきます。 ・土曜中京2R カロローザ(ナダル産駒) コンパクトな馬体で芝でも走れるナダル産駒。雨予報も良さそう。 ・土曜中京5R サンライズグラシア(サートゥルナーリア産駒) 春の取材で管理する矢作調教師も高評価。社台ファーム産。 ・日曜札幌1R シャインローザ(アドマイヤマーズ産駒の未勝利戦) 新馬戦10着→未勝利戦4着と上昇中。鞍上の桑村騎手も魅力。 ・日曜新潟5R グロスビーク(シスキン産駒) 本文でも紹介した貴重なシスキン産駒。調教も良く、新馬勝ちを期待。 文/松山崇 【松山崇】 馬券攻略誌『競馬王』の元編集長。現在はフリーの編集者・ライターとして「競馬を一生楽しむ」ためのコンテンツ作りに勤しんでいる。
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